新ファームウェアで向上した「OCZ Vertex 4」の性能をチェック!:登場当初からさらにパワーアップしたという(1/3 ページ)
OCZ Technologyの最新SSDは、新しいコントローラを搭載しただけでなく、新ファームウェアによって性能がさらに向上したという。で、どの程度向上したのかな?
Indilinxの新コントローラを搭載した……だけじゃない
OCZ Technologyの最新SSD「Vertex 4」はIndilinxブランドのコントローラ「Everest 2」を採用した製品だ。Indilinxは、高速なSSDコントローラのメーカーとして知られているが、2011年3月にOCZ Technologyが買収している。ただし、今回採用しているEverest 2は、OCZ Technology製ではなく、Marvellの「88SS9187」をIndilinxの部隊が改良したものだという。
Vertex 4は、2.5インチサイズでSerial ATA 6Gbpsに対応したモデルだ。容量のラインアップとして、現時点で128Gバイト、256Gバイト、512Gバイトの3モデルを用意するが、近く、64Gバイト版もリリースする予定だ。スペックはすべてのモデルでシーケンシャル読み出しが535Mバイト/秒となる。シーケンシャル書き込みは容量によって異なり、128Gバイトモデルが200Mバイト/秒、256Gバイトモデルが380Mバイト/秒、512Gバイトモデルは475Mバイト/秒となる。1秒間に行える4Kバイトファイルデータの読み書きの回数を示すIOPSの数値は、128Gバイトと256Gバイトが9万IOPS、512Gバイトが9万5000IOPSだ。4Kバイト書き込みに関しては、すべてのモデルで8万5000IOPSとなる。
ただし、このスペックは、製品を発表した当時の値だ。OCZ TechnologyはVertex 4用の新しいファームウェア(Version 1.4 正式版)を5月17日に公開した。このファームウェアでは、各NANDデバイスの管理方法を変更することで、シーケンシャル読み出しがすべてのモデルで550MMバイト/秒へ、シーケンシャル書き込みでは128Gバイトモデルが480Mバイト/秒、256Gバイトモデルが465Mバイト/秒、512Gバイトモデルは475Mバイト/秒と向上している。シーケンシャル読み出しはわずかな性能向上だが、ボリュームゾーンとなる低価格モデルではシーケンシャル書き込みの性能が大幅に向上した。
Vertex 4シリーズ主要仕様 | |||
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容量 | 128Gバイト | 256Gバイト | 512Gバイト |
インタフェース | Serial ATA 6.0Gbps(Serial ATA 3.0Gbps対応時) | ||
DRAMキャッシュ | 1Gバイト | ||
読込速度 | 最大 535Mバイト/秒 | ||
書込速度 | 最大200Mバイト/秒 | 最大380Mバイト/秒 | 最大475Mバイト/秒 |
4KBランダム読込 | 9万 IOPS | 9万5000 IOPS | |
4KBランダム書込 | 8万5000 IOPS | ||
ランダム最大書込 | 12万0000 IOPS | ||
平均故障間隔 | 200万時間 | ||
動作環境温度 | 0〜55度 | ||
消費電力 | アイドル時1.3ワット、アクティブ時2.5ワット | ||
外形寸法 | 69.63(幅)×99.8(奥行き)×9.3(厚さ)ミリ | ||
重量 | 101グラム | ||
保証期間 | 5年 |
新ファームウェアによる性能変化(変化値はRC時のもの) | ||||||
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容量 | 128Gバイト | 256Gバイト | 512Gバイト | |||
ファームウェア | v1.3 | v1.4 | v1.3 | v1.4 | v1.3 | v1.4 |
読込速度 | 535Mバイト/秒 | 550Mバイト/秒 | 535Mバイト/秒 | 550Mバイト/秒 | 535Mバイト/秒 | 550Mバイト/秒 |
書込速度 | 200Mバイト/秒 | 420Mバイト/秒 | 380Mバイト/秒 | 465Mバイト/秒 | 475Mバイト/秒 | 475Mバイト/秒 |
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