デルがコンシューマー向け液晶ディスプレイを刷新、「Dell S」シリーズ4モデル:IPS&フルHDで1万3980円から
新「Dell S」シリーズとして、21.5型/23型/24型/27型ワイド液晶ディスプレイが登場した。未発売ながら“すっごく横長”なウルトラワイドディスプレイ「U2913WM」の姿も。
デルは9月20日、コンシューマー向け液晶ディスプレイ「Dell S」シリーズを発表、同日より販売を開始した。ラインアップは、21.5型ワイドの「S2240L」、23型ワイドの「S2340L」、24型ワイド「S2440L」、27型ワイド「S2740L」の4モデルで、価格は順に1万3980円、1万5980円、1万9980円、2万9980円となっている。
新Sシリーズでは、上下/左右178度の視野角を持つIPS(S2240L、S2440L、S2740L)/VA(S2340L)パネルを採用したのが特徴。スリムベゼルのエッジまでガラスが覆うグレアタイプのディスプレイで、1000:1(S2440Lは5000:1)の高コントラストを実現した。このほか、表示映像にあわせてカラーコントラストを自動調節する「Image Enhance」機能を備え、従来モデルに比べて消費電力を約20%低減したという。入力インタフェースは、HDMI/アナログRGBの2系統(27型ワイドのS2740LはHDMI/アナログRGB/DVI-Dの3系統)。なお、今回の新「S」シリーズにより、従来メインストリーム向けに投入していた「ST/S」シリーズのラインアップが整理され、新たに27型ワイドモデルが追加された形となっている(同社のコンシューマー向けで27型ワイドは初)。
主なスペックは以下の通りだ。
同日行われた発表会では、ソフトウェア&周辺機器グループのディビット・デン統括本部長が登壇し、デルのディスプレイ製品戦略について説明した。同氏はまず、日本国内におけるディスプレイの市場シェアをスライドで示し、過去5年間においてトップを堅持してきたと事業の好調ぶりをアピール。さらに「この15%のシェアを、今後20%、30%と成長していけると考えている」と語り、今後の事業拡大に向けた3つの方針を挙げた。
1つは同日発表された新「S」シリーズに代表される「最先端技術を採用した製品の投入」(ディビット氏)だ。また、発表会場には29型ウルトラワイドディスプレイ「U2913WM」が参考展示されており、こうした「次世代のワイド液晶」を近日中に発売していくという。
2つ目は販売チャンネルの拡大で、「これまでデルは直販のイメージが強かったかもしれないが、法人・コンシューマーの両分野でパートナーと協力し、チャンネルビジネスを拡大していく」とディビット氏。また、デルブランドのプリンタやプロジェクタのユーザーにディスプレイ製品を提示していくなど、同社の周辺機器全体としての相乗効果を3つ目のポイントとして挙げた。このほか、地球環境に配慮した日本国内の取り組みとして、2011年度は1万3000台のディスプレイをリサイクルし、47トンの再利用可能な資源として活用するといった実績も紹介した。
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