ソフトバンク、イー・アクセスを子会社化――1.7GHz帯の電波を取得
ソフトバンクが、イー・アクセスを買収し、株式交換で完全子会社化すると発表した。同時にソフトバンクモバイルとイー・アクセスが業務提携し、900MHz、1.7GHz、2.1GHzの周波数を相互に有効活用することを明らかにした。
ソフトバンクが10月1日、イー・アクセスの買収を発表した。株式交換を通じてイー・アクセスを完全子会社化し、イー・モバイルブランドで提供する1.7GHz帯の周波数を取得する。株主総会で承認された場合、イー・アクセスの株式は上場廃止になる見通しだが、イー・モバイルブランドでのモバイル事業と、イー・アクセスの固定通信事業の基本方針には当面変更はない。
併せてソフトバンクモバイルとイー・アクセスは業務提携し、移動体通信サービスのネットワーク相互活用、基地局ロケーションに関する相互協力、営業力の強化、端末調達価格の低減、バックボーンネットワークの共用などを実現する。
特にネットワークの相互活用では、ソフトバンクモバイルがイー・アクセスに900MHz帯、2.1GHz帯のネットワークを提供する一方、イー・アクセスは1.7GHz帯のLTEネットワークを提供。ソフトバンクモバイルは、iPhone 5を含むグローバル端末で、1.7GHz帯のLTEを利用できるため、一気にエリアを拡大できるとしている。イー・アクセスとしても、音声およびデータ通信サービスが広範囲に提供可能になる。
またソフトバンクモバイルは、iPhone 5のテザリングサービスの開始日を2013年1月15日から、2012年12月15日に前倒しすること、「月間1.2Gバイトの通信量を超えると、通信速度の制限をする場合がある」としていた運用ルールを、「3日間で1Gバイトを超える場合は通信速度の制限をする場合がある」に変更することも明らかにした。
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