全機種Windows 8に刷新、タッチノート、RTな“変形”タブレットも──NEC「LaVie/VALUESTAR」新モデル:2012年PC秋冬モデル(1/2 ページ)
NECが2012年PC秋冬モデルを発表。全機種Windows 8に刷新したほか、タッチ操作対応ノートPCの拡充、地デジPCの高性能化、そして“隠し球”Windows RT搭載の変形タブレットを投入する。
LaVie/VALUESTARシリーズの特徴
ラインアップ
- Windows RT搭載コンバーチブルタブレット「LaVie Y」
- 超軽量Ultrabook「LaVie Z」
- タッチ対応高性能AVノートPC「LaVie L」
- タッチ対応オールインワンノートPC「LaVie S」
- ベーシックノートPC「LaVie E」
- タッチ対応初心者向けノートPC「LaVie とことんサポートPC」
- モバイルノートPC「LaVie M」
- 23型高性能液晶一体型「VALUESTAR W」
- 21.5型地デジ搭載一体型「VALUESTAR N」
- 高性能デスクトップ「VALUESTAR L」
ハードウェア
- 「LaVie Y」「LaVie L」「LaVie S」「LaVie とことんサポートPC」にマルチタッチ対応タッチパネルを実装
- 「LaVie Y」に使用スタイルを変える360度回転ディスプレイ機構
- 「LaVie Y」はNVIDIA Tegra 3を実装
- 「LaVie L」にThunderbolt端子を新設
- 「LaVie M」がデザインチェンジ、13.3型モバイルでテンキー付き
- 「LaVie M」は最大19.3時間のバッテリー動作(別売りLバッテリー搭載時)
- 3波Wチューナー搭載「VALUESTAR W」「VALUESTAR N」に“ぱっと観テレビ”機能
- 「VALUESTAR W」「VALUESTAR N」にタッチパッド付きリモコン
ソフトウェア
- OSはLaVie Yを除く全モデルで64ビット版Windows 8に刷新
- 「LaVie Y」はWindows RTを採用
- LaVie E(下位モデル)とVALUESTAR L(下位モデル)、LaVie Yを除く全モデルでOffice Home and Business 2010をプリインストール
- LaVie E(下位モデル)とVALUESTAR L(下位モデル)はOffice Personal 2010をプリインストール
- LaVie YはOffice 2013 RT Previewをプリインストール(正式版リリース後、Windows Updateでアップグレード)
- テレビチューナー対応モデルにテレビ統合アプリケーション「SmartVision」をプリインストール
- テレビチューナー対応モデル(下位モデルを除く)に手をかざして操作できる「ハンドパワー」機能
- Windows 8の基本操作を学べる「パソコンのいろは 8」をプリインストール
- PCの電源操作やテレビ機能の操作をスマートフォンで行える「Smartリモコン」(iOS/Android機器向け)
- Twitterと連携し、テレビ機能を便利に拡張する「つぶやきメーター」「つぶやきシーン検索」
全シリーズ「Windows 8」をプリインストール、主力モデルはタッチ対応、デザインチェンジも
NECは10月19日、個人向けPCシリーズの2012年秋冬モデルを発表。2012年10月26日より順次発売する。
ポイントはやはり新OS「Windows 8」への全面刷新、そしてそれに関連する「タッチ」「コンバーチブル」といった新たなPC利用シーンを創造するシリーズを拡充した点にある。「Windows 8は、だれもが初心者」──をテーマに、これまでの安心(A)・簡単(K)・快適(K)の取り組みを進化させた「AKK+」の価値を提供するラインアップをそろえた。
Windows 8の大きな変更ポイントである「タッチ」での操作について、まず近距離で使用するノートPCシリーズはタッチパネルを積極的に採用。LaVie L、LaVie S(上位モデル)、LaVie Y、LaVie とことんサポートPCの4シリーズにWindows 8対応の静電タッチパネルを搭載する。一方、比較的離れた場所で使用する大画面のデスクトップPCシリーズはディスプレイではなくリモコンにスライドパッドを内蔵した「タッチパッドリモコン」でタッチ操作を体験できるよう工夫した。
タブレットの機動性とノートPCの生産性を両立、Tegra 3+Windows RTの可変タブレット「LaVie Y」
コンバーチブルタブレット「LaVie Y」は新たなPC利用シーンを提案する新シリーズとして投入する注目モデルだ。
一見すると11.6型サイズのモバイルノートPCだが、ディスプレイを360度裏返しにすることでタッチ操作するタブレットPCに変化する特殊なヒンジ機構を取り入れた。普段はタブレットスタイルでタッチ操作、長い文章を入力する時はハードウェアキーボード+タッチパッドでノートPCスタイルで活用できる。
プロセッサはAndroidスマートフォンやタブレットで採用例のあるNVIDIA Tegra 3を採用。省電力のプラットフォームにより、重量1.24キロの軽量ボディながらフルHD動画/無線LANでのWebサイト表示時で連続約8時間、ネットワーク接続を維持したままスタンバイ約320時間の長時間動作を実現する。
プリインストールするWindows RTは、Windows 8をベースにしたモバイルプラットフォーム向けのエディション。従来のWindowsアプリケーションは動作しないが、Modern UIとデスクトップUIでWindows 8とほぼ同じ操作性で、プリインストールアプリやWindowsアプリストアで配布されるModern UI対応アプリケーションを利用可能。またOffice 2013 RT(Word、Excel、PowerPoint、OneNote)のプリインストールにより、iOSやAndroid OS搭載機器と比べたオフィスシーンでの親和性の高さも訴求する。
タッチ対応に進化したA4オールインワン「LaVie L」「LaVie S」「LaVie E」「LaVieとことんサポートPC」
15.6型サイズのA4オールインワンノートPCシリーズは、高性能AVモデル「LaVie L」、スタンダードモデル「LaVie S」、低価格志向の「LaVie E」、初心者向けサポート機能を強化した「LaVie とことんサポートPC」を用意する。
主力のLaVie L、LaVie S、LaVie とことんサポートPCは、デザインや基本仕様こそ2012年夏モデルを継承したマイナーチェンジモデルだが、Windows 8への刷新とともに5点マルチタッチ対応のタッチパネルを新たに実装した。
8万円台からの低廉なベーシックシリーズであるLaVie Eは15.6型ワイドの液晶ディスプレイを採用した新デザインを採用。光沢のあるホワイトカラーを採用し、使いやすさを工夫した4列テンキー付きのアイソレーションキーボードを搭載する。
- 全モデルでタッチ操作対応、Thunderboltも装備した高性能AVノート――「LaVie L」
- 主力のA4ノートPCにタッチパネル搭載機種が登場――「LaVie S」
- 価格はそのままに、大画面化したシンプルノートPC――「LaVie E/とことんサポートPC」
13型ながらテンキー付き+超長時間動作「LaVie M」、孤高の超軽量Ultrabook「LaVie Z」
13.3型クラスのモバイルノート/Ultrabookシリーズは、従来通り「LaVie M」と「LaVie Z」をラインアップする。
デザインチェンジしたLaVie Mは、13.3型ながら18ミリピッチのアイソレーションキー+独立テンキー+光学ドライブを実装し、モバイル性と操作性を両立した独自の工夫が光るシリーズだ。ディスプレイはLaVie Zと同じ解像度1600×900ドットに向上させつつ、最長で約19.3時間となる超長時間バッテリー性能も実現した。
13.3型サイズで重量875グラムとするスペシャルな軽さが特長のLaVie Zは、デザインや基本仕様は2012年夏モデルとほぼ同一ながら、OSをWindows 8に刷新して展開する。
タッチリモコンが付属する地デジ対応液晶一体型「VALUESTAR W」「VALUESTAR N」、オーソドックススタイルのセパレート「VALUESTAR L」
デスクトップPCは、23型サイズの高性能AVテレビPC「VALUESTAR W」と同21.5型サイズの「VALUESTAR N」、高性能+オーソドックススタイルの「VALUESTAR L」の3シリーズを用意する。
液晶一体型シリーズは、3波(地上デジタル/BSデジタル/110度CS)ダブルチューナーに加え、OSを起動せずすぐテレビ機能を利用できるプラス1の3波チューナーを実装した「ぱっと観テレビ」や長時間録画やDTCP-IP対応DLNA機能による家庭内のデジタル放送ネットワーク配信機能をサポートするテレビ統合アプリケーション「SmartVision」、タッチ操作が可能な新リモコン「タッチパッドリモコン」を軸にした多機能/高機能なAV利活用機能が特長。ぱっと観テレビ機能は、21.5型のVALUESTAR Nの上位モデルにも新たに採用した。
主力の21.5型VALUESTAR Nは、定番のフォトフレームデザインのテーマはそのままにデザインを一新。狭額縁フレームやデザインアクセントとなるスタンドバーにより、さらにシャープでAV機器風の造形になった。
- テレビ機能を強化した省スペース一体型PC――「VALUESTAR N」
- Thunderboltを新設した高機能な23型テレビPC――「VALUESTAR W」
- Windows 8時代のスリムタワーは下位モデルも“Ivy Bridge”に──「VALUESTAR L」
店頭モデルにないカスタマイズも可能「Web直販モデル Gシリーズ」
NEC PCの直販サイト「NEC Direct」で販売するモデルは、店頭モデルにはないハイスペック構成でオーダーできるカスタマイズメニューを用意する。
ノートPCシリーズ LaVie G タイプL、同タイプS、同タイプM、同タイプZは、OSのエディション(Windows 8 Pro)、クアッドコアCore i7(タイプL、タイプS)、最大16Gバイトのメモリ増設(タイプL、タイプS、タイプM)、キャッシュ用SSD+大容量HDDのISRT構成(タイプL、タイプS、タイプM)、クリスタライズ抗菌キーボード、CPU/SSD容量の変更(タイプZ)などのカスタマイズメニューを用意する。
デスクトップPCシリーズ、VALUESTAR GタイプW、同タイプN、同タイプLは、OSのエディション(Windows 8 Pro)、ワンランク上のクアッドコアCore i7-3740QMの選択、最大16Gバイトのメモリ増設、キャッシュ用SSD+大容量HDDのISRT構成、無線LAN出力型3波チューナー「ワイヤレスTVデジタル」の追加(タイプN)、グラフィックスカード「GeForce GT 630」への変更(タイプL)などにカスタマイズできる。
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