両面ADFとWi-Fiでモバイルスキャナがもっと自由に!――「imageFORMULA DR-P208」&「WU10」徹底攻略:タブレットやスマホから、いつでもどこでも無線スキャンが可能(3/4 ページ)
モバイルタイプのドキュメントスキャナに求められるのは、まず1つに可搬性の高さ、もう1つにスペック面で妥協が少ないことだろう。キヤノンの「DR-P208」はこれらの条件を高い次元で両立させ、さらにオプションのWi-Fiユニット「WU10」との組み合わせで無線でのスキャンもサポートした。まさに新世代のモバイルスキャナだ。
「WU10」を使えば、スマホやタブレットから無線スキャンが可能に
DR-P208と組み合わせることで無線LAN経由での読み取りを実現するのが、オプションのWi-Fiユニット「WU10」だ。
Wi-Fiユニットといってもなかなかピンと来ないかもしれないが、USBポートが付いた超小型の無線サーバだと考えればよい。ここにDR-P208をUSBケーブルで接続することにより、さまざまなデバイスからWi-Fi経由でのワイヤレススキャンが行えるようになる。
WU10で最も注目したいのは、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスとDR-P208を無線で接続し、スマートデバイス上から原稿の読み取りとスキャンデータの保存を“PCいらずで”実行できることだ。具体的には、iPhoneやiPadといったiOS 4以降を搭載したデバイス、あるいはAndroid 2.3.3以降を搭載したデバイスから無線でのスキャンが直接行える。もう、移動にかさばるノートPCとスキャナを一緒に持ち運ばなくてもいいのだ。
無線LANルータがない環境でも、スマートデバイスとWU10を1対1で無線接続できる「アクセスポイントモード」の設定が用意されているのも特筆できる。これにより、DR-P208、WU10、スマートデバイスの3点さえあれば、いつでもどこでも紙情報の電子化が可能になるのはありがたい。特に外出先で入手した紙情報を持ち帰らずに、その場でスキャンしてデータにできることは、ペーパーレス化の効率アップに大きく貢献してくれる。
さらにこのWU10は、オプションでバッテリー駆動に対応しているのも大きな特長だ。バッテリー駆動時間は公称値で約50分と、終日持ち歩いて使い続けるほどのスタミナはないものの、電源ケーブルを取り外して完全にバッテリーで駆動できるのは見逃せない。
ACアダプタをつなぐことなく、バッテリーだけでWU10とDR-P208を駆動できることは、スマートデバイスから場所を選ばず使えることを意味する。電源を確保できない客先や屋外、移動中、カフェなど、スマートデバイスから手軽に無線でのスキャンが行えるため、DR-P208の活用の幅はグンと広がるに違いない。
スマートデバイス専用アプリ「CaptureOnTouch Mobile」は簡単操作
スマートデバイスからWU10経由でDR-P208のスキャン機能を利用するため、専用アプリの「CaptureOnTouch Mobile」も提供されている。iOS版(iOS 4以降に対応)はApp Storeから、Android版(Android 2.3.3以降に対応)はGoogle Playからそれぞれ無料でダウンロードすることが可能だ。
CaptureOnTouch Mobileを使えば、スキャンの設定や実行といった操作はもちろん、読み取ったデータをスマートデバイスに直接転送するところまで対応できる。したがって、わざわざスマートデバイスをPCにつないでデータを転送したり、メモリカード経由でコピーしたり、あるいはクラウドサービスを経て移動させる必要もない。スキャンデータのほうから、スマートデバイスに自動で飛び込んできてくれるのだ。
読み取ったデータはほかのアプリで開き直す以外にも、メールに添付したり、DropboxやEvernote、Googleドキュメントなどのクラウドサービスにアップロードできるので、読み取ったデータをすぐさま活用できる。
なお、これらスマートデバイスからスキャンする場合は、カラーモード(カラー/グレー)や用紙サイズ、ファイル形式(PDF/JPEG)、解像度(150/300dpi)などの設定は行えるが、白黒モードでのスキャンや、600dpiでのスキャンには対応しない。
もっとも、カラー液晶ディスプレイを採用したスマートデバイスで表示するのにわざわざ白黒でスキャンするのはまれだろうし、600dpiはむしろ表示解像度を考えるとオーバーなほど高解像度なので、実質的には問題はないだろう。PC用ソフトウェアと異なり、画像処理機能をマニュアルで細かく設定する機能まではさすがにないが、用紙サイズを自動検出する設定でスキャンすれば、斜行補正はきちんと適用される。
無線LANルータ経由で接続する「ステーションモード」も用意
WU10は前述の「アクセスポイントモード」に加えて、無線LANルータを介してさまざまなデバイスと接続できる「ステーションモード」も備えている。すでに無線LAN環境が構築してある家庭やオフィスに導入し、同一ネットワーク内で複数のPCやスマートデバイスからDR-P208を利用したい場合は、こちらの設定が役に立つ。WU10の側面にあるスイッチから、2つのモードを切り替えることが可能だ。
PCを使ったステーションモードの設定手順もチェックしておこう。導入にあたっては、まずPCにユーティリティをインストールしてWU10を無線LAN経由で認識させた後、DR-P208をUSBケーブルでWU10につなぐ。これだけで、PCから無線LANを経由してDR-P208を利用できるようになるため、セットアップは簡単だ。
前述の「プラグアンドスキャン」も利用できるので、WU10を認識させた後は、CD-ROMからのドライバインストールなしでDR-P208も認識させ、スキャンを直ちに開始できる。
ステーションモードを使ったPCからのスキャンは、無線LANルータ経由での接続ということでスキャン速度こそ低下するものの、利用できる機能はUSB接続時とまったく同じだ。WU10にDR-P208をつないだままにしておき、ユーティリティで接続先を切り替えることで、複数のPCで共有できるため、小規模なオフィスへの導入にも向きそうだ。
提供:キヤノン電子株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月25日
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