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両面ADFとWi-Fiでモバイルスキャナがもっと自由に!――「imageFORMULA DR-P208」&「WU10」徹底攻略タブレットやスマホから、いつでもどこでも無線スキャンが可能(2/4 ページ)

モバイルタイプのドキュメントスキャナに求められるのは、まず1つに可搬性の高さ、もう1つにスペック面で妥協が少ないことだろう。キヤノンの「DR-P208」はこれらの条件を高い次元で両立させ、さらにオプションのWi-Fiユニット「WU10」との組み合わせで無線でのスキャンもサポートした。まさに新世代のモバイルスキャナだ。

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スキャン手順は分かりやすく、駆動音は驚くほど静か

 では使い方を見てみよう。USBケーブルを接続し、本体正面の給紙トレイを手前に開けると、すぐに読み取り可能になる。基本的な使い方としては、PC側でCaptureOnTouch(Lite版を含む)が表示された状態で、画面上のスキャンボタンもしくは本体のスキャンボタンを押す。

 スキャンボタンを押すと本体前面の給紙口にセットした原稿の読み取りが始まり、本体後方に排出されるのと合わせて、PCの画面上にプレビューが表示される。読み取った内容に問題がないことを確認すれば、保存の操作を行って終了だ。初心者でも問題なく扱えることだろう。Windows(XP/Vista/7/8)だけでなく、Mac OS X(10.6.8以降)でも同様の操作で読み取りが可能だ。

まずは本体前面に原稿をセット(写真=左)。表裏がある場合は、表面が下になるようにセットする。狭い場所で無理にセットすると斜行の原因になりやすいので、手前のスペースになるべく余裕があったほうがよい。原稿をセットすると、前面中央の長細いパーツが自動的に下がり、紙がずれにくいように固定される。本体のスキャンボタンを押すと、スキャンが開始される(写真=右)

スキャンボタンを押すと原稿の読み取りが始まり、原稿が後方に排出される(写真=左)。スキャン中はCaptureOnTouch(Lite版を含む)にプレビューが表示され、読み取ったページが上段に並んでいくので、進ちょくも分かりやすい(画面=右)

 スキャン時の駆動音は驚くほど静かだ。モーターの駆動音よりも紙と紙とがこすれ合う音のほうが耳につくほどで、周囲に気兼ねする必要はほとんどない。特に最高解像度である600dpiは、読み取りに時間がかかるぶん、ほぼ無音といっていいほどで、スキャンが行われていることにすら気付かないほどだ。静粛さを求められる場所も含め、さまざまな場所で使われることになるモバイルスキャナでは、この静かさがカタログに現われない価値となるだろう。

 さまざまな原稿のスキャンに対応した画像処理機能も備えている。今回新たに強化された、原稿の外形と文字の向きを検知する「斜行補正」、写真やイラスト向けに黒つぶれや白飛びを抑えつつ階調性を保ったスキャンが行える「写真モード」も加わり、さらに原稿の対応力が向上した。自動用紙サイズ検知、白紙スキップ、文字強調、裏写り/地色除去、モアレ除去、エッジ強調、文字向き検知、文字/線の太さ補正など、従来からの多彩な画像処理機能も健在だ。

 スキャンの設定に関しては、初期状態の「おまかせスキャン」のほか、「ジョブ選択スキャン」でいつものスキャン設定や保存先を登録できる。ドキュメントスキャナのファイル形式はPDFとJPEGしかサポートしていないことが多いが、DR-P208はこの2つに加えて、TIFFやBMPでの読み取りもサポートしている。

 スキャンしたデータの保存先は、PCの指定したフォルダをはじめ、メールに添付、プリンタで印刷、指定したアプリケーションで開く、そしてEvernoteと連携してクラウドサービスに直接送るといった動作も選べる(MacではiPhoneへの送信にも対応)。こうした利用頻度の高いジョブはスキャンボタンに割り当てることもでき、ワンアクションで原稿の読み取りから任意の処理まで一気に行うことも可能だ。

「フルオートモードでスキャンする」をオフにすると、下にさまざまなモードや補正のオン/オフを設定できる画面が表示される(画面=左)。ファイル形式の選択は保存時に行う(画面=右)。多彩なファイル形式をサポートするのも特長の1つだ

 コンパクトタイプのスキャナでは、片面の読み取りしかサポートしていない製品も珍しくないが、DR-P208は両面の読み取り(1パス両面スキャン)をサポートしている。また同時に10枚までの原稿をセットできるので、ちょっとした社内文書であれば、一度セットするだけでまとめて読み取れてしまう。スティックタイプのボディでありながら、まったく妥協のない仕様は驚くばかりだ。原稿の取り替えの手間を少しでも省きたいビジネスマンにはぴったりだろう。

厚さ1.4ミリまでのカードもスキャンできる

 用紙の最大サイズはA4。対応用紙の種類で強みとなるのはカードスキャンへの対応だ。DR-P208は厚さ1.4ミリまでのカードをスキャンできるので、ラミネート加工されたカード類はもちろん、エンボス加工で表面に名前や番号の凹凸があるプラスチックカードの読み取りも行える。身分証明書などを読み取る機会では威力を発揮するはずだ。

 上位機種にあるような半折りによるA3見開きサイズの読み取りにこそ対応しないものの、モバイルスキャナながら豊富な原稿の種類をサポートするのは、DR-P208の大きな強みだ。


提供:キヤノン電子株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月25日

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