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CPUとメモリ、SSD、HDDの値が上昇中 「今すぐ買ったほうがいい」古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

年末から続く円安の影響から、CPUやHDDなどのパーツが値上がりしている。今後の値上がりペースやタイミングは諸説あるが、多くのショップが「早く買ったほうがいい」と話していたのは確かだ。

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「仕入れ値が上がる前に値上げせざるを得ない場合もあるんです」――PCパーツ値上がりの構造

TSUKUMO eX.のHDD/SSD価格表

 PCパーツショップでは一部アイテムの値上げが進行している。変動が目立っているのはCPUとメモリ、SSD、HDDの4品目。流通がほぼストップする年末には一旦動きが落ち着いたものの、年が開けて値動きも再開した。年末に3TバイトHDDを9980円で販売していたTSUKUMO eX.は「年末は通常売価が1万円を超えていたところを歳末特価にすることで9000円台をキープしていましたが、どうにも耐え切れなくなってしまい、2日夕方に1万280円に、4日に1万480円に値上げしました」と語る。

 値上げの主要因は円安だ。PCパーツの多くは海外から輸入しているため、円安になると仕入れ値が上がる。多少の変動は国内代理店やショップの在庫などで吸収できるが、利益率の薄いCPUや回転率の高いHDDなどは影響を受けやすく、今回のような全体的な値上がりが頻繁に起きる。

 PC DIY SHOP FreeTは「代理店が本格的に動き出すのは7日から。ウチ(と取引がある代理店)の場合、多くは火曜日に仕入れ値が出るので、店頭売価には週末あたりに反映されるんじゃないかな。回転率が高い売れ筋商品からガンガン上がっていきそうです」と語る。

 ただし、仕入れ値の変動前に値上がりする可能性も高い。某ショップは「近所のショップが値上げしてウチが現状維持していると、ワッとお客さんが集まります。計算できないペースで在庫がなくなるわけで、あまりよろしくない。だから、仕入れ値が上がるより前に値上げせざるを得ない場合も結構多いんですよ」と説明する。ライバル店が密集する電気街ならではの事情といえる。ツートップ秋葉原本店は「値上げといっても、1万円に対して200〜300円程度。それでも、秋葉原は近所のショップとの100円の差がものすごく大きいんですよ。特にHDDあたりはね」と、価格調整の難しさを口にしていた。

 この状況で買い時をたずねると、当然ながら、ほとんどのショップが「今すぐ」と答える。それは、パーツ単体の価格が徐々に上がっていくのが確実というだけでなく、値上がり前に設定した特価品が買えるという意味合いもあるという。

 TSUKUMO eX.は「チラシを印刷する関係から、1カ月近く前から値段の決まった特価品があるんですよ。1カ月前から円相場の動きを読みきるのは不可能なので、ここまで変動が激しいと『え、本当にこの値段で出すの?』というものが出てしまうんです。あとは為替が激しく動く前から続けているセット割セールなどは、現時点で考えると相当お得なものもあると思います」と教えてくれた。

 “相対的な”お宝を探すのも、早めが肝心なようだ。

PC DIY SHOP FreeTのCPUとメモリ、SSD、HDDの価格表。4品目すべてに影響が出ている(写真=左)。先週末、TSUKUMO eX.で見かけたCore i7とZ77マザーのセット割引(写真=右)

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