Intel、第4世代Coreの統合グラフィックス上位版を「Iris」と命名:性能は2倍以上
“Haswell”の統合グラフィックスについて、IDF Beijing 2013で公開されたeDRAM搭載版などの上位モデルに「Iris」(アイリス)の名称が使用されることが分かった。
Intelは、Haswell(開発コード名)の名で知られる第4世代Coreプロセッサーについて、統合グラフィックス機能の一部に「Intel Iris Pro Graphics」および「Intel Iris Graphics」の名称を使うことを明らかにした。
Haswellの統合グラフィックスは、GT1/GT2/GT3に大別され、GT3はIDF Beijing 2013で発表されたエンベデッドDRAM搭載版(GT3e)と、GT3(28ワット)/GT3(15ワット)に分けられる。このうち、GT3e(eDRAM搭載版)に「Intel Iris Pro Graphics 5200」、GT3(28ワット)に「Intel Iris Graphics 5100」の名称が与えられる。一方、GT3(15ワット)は「Intel HD Graphics 5000」、GT2は「Intel HD Graphics 4600/4400/4200」、GT1が「Intel HD Graphics」と、これまでのブランド名を継承することになる。
同社が公開した資料では、Ivy Bridge世代のUltrabook向けCPU「Core i7-3687U」(2.1GHz/最大3.3GHz/TDP 17ワット)との3DMark 11比較で、Core i7-4650U(15ワット)が約1.5倍、Core i7-4558U(28ワット)が2倍以上にアップ。また、Core i7-3840QM(2.8GHz/最大3.8GHz/45ワット)との比較では、Core i7-4950HQ(47ワット)が約2.5倍、デスクトップ向けモデルでは、Core i7-3770K(3.5GHz/最大3.9GHz/77ワット)に対して、Core i7-4770R(65ワット)が3倍に迫るグラフィックス性能を発揮するという。
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