第3回 802.11acは実際にどれだけ速いか──バッファロー「WZR-1750DHP」パフォーマンスチェック:特集「ついにやってくるギガビット無線LAN」(2/3 ページ)
無線LANの新規格「802.11ac」は、実際にどれだけ高速になるのか。第1弾として、理論値最大1300Mbpsのスペックを持つバッファロー「WZR-1750DHP」の機能と実通信速度をじっくりチェックする。
多機能さはそのまま、よりユーザーフレンドリーになった設定項目
本機は以前評価した450Mbps対応WZR-HP-G450Hから、設定画面(Web設定ツール)も大きく変わっていた。トップ画面には設定項目別にタイル状の大きなボタンが並び、「詳細設定」以外ではこのボタン内に設定・動作状態なども表示される。
大項目を選ぶと細かい基本項目に絞り込まれた設定事項が並び、よくある一般ユーザー範囲の使い方であれば、この絞り込まれた項目を設定する済むようになっている。「詳細設定」より従来のUIに近い画面でより細かい設定が可能になるが、こちらもこれまでより分かりやすいと思えるインタフェースだ。なお、これまでのWeb設定ツールにも「簡単設定」のような機能はあったのだが、基本プラスαの設定と、詳細設定を完全に階層分けすることで、たいていは詳細まで必要のない多くのユーザーにとって設定がかなり分かりやすくなったと思われる。
スマートフォン、タブレットからの設定も非常に分かりやすい。スマートデバイスからアクセスすると、見やすい専用レイアウトで自動的に表示される。基本項目に絞り込んだ基本設定項目はPC版Web設定ツールと共通だ。このあたりは、スマートフォン、タブレットをはじめ、携帯ゲーム機での利用も自宅での固定インターネット(光ファイバーなど)とともにWi-Fi接続を利用するユーザーがそれだけ増えており、そんな層のニーズに沿った対応であることが伺える。
もちろん本機は、2013年5月現在個人向けAir Stationシリーズの最上位モデルとなる。それだけにその多機能さは従来モデルから継承している。USBポートに接続したUSBストレージを簡易NAS、あるいはDLNAサーバとして利用できる機能、さらに外出先から自宅ストレージへアクセスし、“自宅クラウドストレージ的”に使えるファイル共有機能などが備わっている。
さらにPPTPによるVPNサーバ機能もある。本機へ出先などからインターネット経由で接続し、WoL(Wake On LAN)を用いて自宅LAN内のPCの電源を入れる──といった作業も可能だ。このほか、来訪者向けにインターネット接続だけを一時的に提供するゲスト機能も備えており、ブラウザでID・パスワードでの認証を併用する簡易ホットスポット的な運用もできる。こちらは、個人利用はもちろんだが、小規模オフィスや小規模店舗などでも使えそうな機能だ。
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