Haswell搭載で13時間駆動、ディスプレイはフルHD+IPS液晶に――「Let'snote AX3」:2013年PC夏モデル
Let'snoteのコンバーチブルモデル「Let'snote AX」シリーズに新モデル「Let'snote AX3」が登場。液晶ディスプレイに広視野角のIPSパネルを採用し、解像度を強化したほか、CPUをHaswell世代に刷新した。
CPUを新世代に刷新、ユーザーの要望で液晶も進化
パナソニックは6月11日、「Let'snote AX」シリーズの最新モデル「Let'snote AX3」を発表した。2013年6月21日に発売する。新モデルではCPUに第4世代Coreプロセッサーを採用し、バッテリー動作時間やグラフィックス性能を強化したほか、液晶ディスプレイも強化している。
ダブルヒンジで液晶ディスプレイが360度回転するフリップスタイルは、従来モデルから引き継いでおり、ディスプレイを開くだけでノートPCスタイルとタブレットスタイルを簡単に切り替えられる。動作時76センチ落下や非動作時100キロ加圧重振動、非動作時自由落下、非動作時局部加圧などの試験をクリアする堅牢性も健在だ。
CPUは全モデルでCore i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)を採用し、使用する内蔵グラフィックスはIntel HD Graphics 4400に進化した。メモリは4Gバイトでストレージは128GバイトSSDとなる。CPUを新世代に刷新したことで消費電力が低減し、バッテリー動作時間が9.5時間から13時間に増加した。付属の予備バッテリーをホットスワップで利用すれば(取り外した状態では本体内蔵バッテリーで動作する)、最長で22時間動作するという。
従来モデルでTNパネルを採用していたディスプレイはIPSパネル(ノングレア)となり、視野角が上下/左右170度に広がった。これによりコントラストも向上し、鮮やかな色表現が可能になったとしている。解像度も1366×768ドットから1920×1080ドットに向上した。
インタフェースは従来通り、2基のUSB 3.0にSDメモリーカードスロット、HDMI出力、アナログRGB出力、ギガビットLAN、Webカメラ、音声入出力などを装備。無線接続は、標準構成でIEEE802.11a/b/g/nの無線LANとWiMAX、そして、Bluetooth 4.0を利用可能だ。OSはWindows 8 Proをプリインストールする。本体サイズは約288(幅)×194(奥行き)×18(厚さ)ミリで、重さは約1.14キロと従来モデルと変わらない。
カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色を用意。シルバーモデルにはパナソニックのモバイルプロジェクターが付属する構成も用意した。価格はオープンで、想定実売価格はモバイルプロジェクター搭載モデルが26万円前後、Office Home and Business 2013搭載モデルが24万5000円前後、Office Home and Business 2013非搭載モデルが22万円前後となる見込みだ。
Web限定のマイレッツ倶楽部モデルは、店頭モデルよりもハイスペックな構成となるハイパフォーマンスモデルとプレミアムエディションを用意する。CPUがCore i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)で、メモリ容量は8Gバイト、ストレージは128Gバイトまたは256GバイトSSDとなる。そのほかの構成は店頭モデルと共通だ。春モデルで用意していた、NTTドコモのXiデータ通信サービスに対応するモデルは省かれた。カラー天板では、プレミアムエディション限定で新色の「アーマーメタル」が加わった。
価格はハイパフォーマンスモデル(128GバイトSSD)が22万100円から、プレミアムエディション(256GバイトSSD)が26万3650円からとなる見込みだ。なお、Core i5モデルは従来機種(Let'snote AX2)を継続販売する。
Let'snote AX3店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD/SSD | OS | 実売価格 |
Let'snote AX3 | CF-AX3WERBR (モバイルプロジェクター付属モデル) | コンバーチブルUltrabook | CPU、液晶強化 | Core i7-4500U (1.8GHz/ 最大3GHz) | 4GB(8GB) | 128GB SSD | 64ビット版 8 Pro | 26万円前後 |
CF-AX3WEWBR/FBR (Office搭載モデル) | コンバーチブルUltrabook | CPU、液晶強化 | Core i7-4500U (1.8GHz/ 最大3GHz) | 4GB(8GB) | 128GB SSD | 64ビット版 8 Pro | 24万5000円前後 | |
CF-AX3WETBR/ABR (Office非搭載モデル) | コンバーチブルUltrabook | CPU、液晶強化 | Core i7-4500U (1.8GHz/ 最大3GHz) | 4GB(8GB) | 128GB SSD | 64ビット版 8 Pro | 22万円前後 | |
Let'snote AX3店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | vPro/Office | 重量 |
Let'snote AX3 | CF-AX3WERBR (モバイルプロジェクター付属モデル) | 11.6型ワイド | 1920×1080 (タッチパネル対応、IPS) | CPU統合 | − | CPU統合(HD 4400) | − | 約1.14キロ |
CF-AX3WEWBR/FBR (Office搭載モデル) | 11.6型ワイド | 1920×1080 (タッチパネル対応、IPS) | CPU統合 | − | CPU統合(HD 4400) | Office Home and Business 2013 | 約1.14キロ | |
CF-AX3WETBR/ABR (Office非搭載モデル) | 11.6型ワイド | 1920×1080 (タッチパネル対応、IPS) | CPU統合 | − | CPU統合(HD 4400) | − | 約1.14キロ |
関連記事
- COMPUTEX TAIPEI 2013:“RetinaなFMV”や“IPSなLet'snote”か!?――Intelブースで見つけた未発表ノートPC
2013年のCOMPUTEX TAIPEIがついに開幕。Intelブースには同社製CPUを搭載したPCやタブレットの最新モデルが多数展示してあるが、中には未発表モデルも紛れ込んでいる。特に富士通とパナソニックのUltrabookは見逃せない存在だ。 - 2013年PC夏モデル:ストレージを強化した「Let'snote」夏モデル3機種
パナソニックは5月17日にLet'snoteの夏モデル3機種を発売する。いずれもストレージを強化したのが従来モデルからの変更点となる。 - Let'snoteはユーザーの声で進化する
パナソニックは、2月9日にLet'snoteユーザーを対象としたミーティングイベントを行った。午前の部では、PCライターの戸田覚氏とともにLet'snoteを「採点」した。 - 2013年PC春モデル:Windows 8を“より”使いやすく、Office 2013も当然導入──「Let'snote」シリーズ春モデル
パナソニックは、1月30日にLet'snoteシリーズの新モデルを発表した。ラインアップは従来のままで、それぞれでCPUやユーティリティの機能を強化した。 - 2013年PC春モデル:念願の店頭ブラックモデルも登場──「Let'snote AX2」
パナソニックは、1月30日にLet'snote AX2の新モデルを発表した。最上位構成では、プレゼンで利用できるモバイルプロジェクターが標準で付属する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.