せっかくだから俺はこの「BRIX」でゲームをするぜ:ちっさ!! はやっ!!(2/4 ページ)
手のひらサイズのボディにCore i7を搭載したギガバイト製NUC「BRIX」は、小さくてもすごい!!
さて基本性能はいかほどか
それでは本体の性能の見ていこう。マザーボードはIntel HM77 Expressチップセットを採用しており、CPUはIvy Bridge世代の省電力Core i7となるCore i7-3537U(2GHz、TB時最大3.1GHz)を搭載する。グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を利用可能だ。評価機はメモリが8Gバイト(DDR3 SO-DIMM 1333MHz 4Gバイト×2枚)、ストレージとして128GバイトmSATA SSD(Curcial m500)が装着済みで、OSは64ビット版Windows 8 Proとなっていた。
まずはWindows エクスペリエンスインデックスをチェックしてみる。各サブスコアは、プロセッサが6.9、メモリが7.4、グラフィックスが5.6、ゲーム用グラフィックスが6.3、プライマリハードディスクが8.1となった。インテル製NUC「DC3217BY」の検証と比較すると、やはりCPUがグレードアップした分だけプロセッサのスコアが向上している。またグラフィックスのスコアも若干上乗せされているようだ。これはIntel HD Graphics 4000の仕様の差(Core i3-3217Uのものは動作クロックが最大1.05GHzなのに対し、Core i7-3537Uでは最大1.2GHzとなっている)が反映されている。
CPUパワーを測定できるCINEBENCH R11.5は、Multi CPUのスコアが2.85、Single CPUのスコアが1.23。ここでHyper-ThreadingおよびTurbo Boostの効果が顕著で、Core i3比で大きくスコアを伸ばしているのが分かる。
PC Mark 7の結果は4693で、DC3217BYのスコアから10%以上の伸びを見せた。個別の数値を見てみると、CPU能力がボトルネックなっていたと思われるProductivityが4199と、大幅にスコアを更新している。
ゲームのベンチマークも見比べてみると、「MHFベンチマーク【大討伐】」では標準画質の1360×768ドットで2159でDC3217BYとほぼ同等レベルにとどまったが、「STREET FIGHTER IV ベンチマーク」は、1366×768ドットの標準画質で53.67FPSをマーク。こちらは、あと少し設定を見直すだけで“快適ライン”の60FPSに手が届きそうだ。
これならひょっとすると「リッチな画質の3Dゲームを快適にがっつり遊ぶ」のは無理としても、ほどほどに妥協すれば「そこそこキレイで、そこそこ快適なゲームプレイ環境」が手に入るかもしれない!
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