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「あしたのジョー」で「年賀ジョー」商戦に挑む――ブラザーの新プリンタ戦略:サービス充実でシェア15%を目指す(2/2 ページ)
プリンタの新ラインアップでは、性能向上よりもサービスの充実に注力したブラザー。ユーザーの年賀状印刷需要に応え、知名度の向上と年末商戦でのシェアアップを目指す。
製品プロモーションに「あしたのジョー」を採用
製品発表会では、新製品のプロモーションにアニメ「あしたのジョー」を採用することも発表した。同社マーケティング推進部長の大澤敏明氏は採用の理由について「明日を夢見て戦うジョーの姿に、プリンタ業界の明日に挑むブラザーの姿勢を重ね合わせた」と述べた。幅広い世代で知名度が高いことも決め手となったという。
CMは“あしたのジョー(常)識”、“あしたの年賀ジョー(状)”というキャッチコピーを用いた2パターンを用意。いずれもカラフルな映像とすることで、印刷物の色鮮やかさを示した。プリンタの常識を変えるという意味を込め、“あしたのためのプリンター”というフレーズも使用している。
発表会にはアンタッチャブルの山崎弘也さんが丹下段平の衣装で登場し、同社新製品で印刷したA3ポスターや年賀状などのサンプルを紹介した。「今年のブラザーはPCなしでもこういう年賀状が作れちゃう。PCがちょっと苦手だなという人は“なし”でいいんです。いつかは“プリンタなし”なんて夢も見ちゃいますね」と会場を沸かせた。
CMをカラフルな映像とすることで、印刷物の色鮮やかさを示した。CM中では山崎さんの持ちネタを盛り込んでいる(写真=左)。山崎さんは同社新製品で印刷したA3ポスターや年賀状などのサンプルを紹介しつつ、「年賀状を考える季節がくるー」と得意のギャグを披露した(写真=中央、右)。
年賀状のサンプル(写真=左)。写真とテンプレートを選ぶだけでレイアウトが行える「自動写真レイアウト」(写真=中央)や、黒ペンで描いた絵をスキャンして好みのテイストに着色できる「ラブリーカラーチェンジ」で作成したサンプルを披露した(写真=右)
「NEO」シリーズの新色、ホワイトモデルの「DCP-J4210N-W」。手差しでのA3印刷が可能だ(写真=左)。「SIMPLE」シリーズの「DCP-J152N」。年賀状アプリなどには対応しないが、実売1万3000円前後と手ごろな価格で手に入る。新たなユーザー層の獲得を狙う製品だ(写真=右)
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