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SSD RAIDで快速!! バランスのよさが光る17.3型ゲーミングノート「GS70 2OD-048JP」こんなに薄いのに高性能(1/2 ページ)

サイコムが販売するMSI製ノートPC「GS70 2OD-048JP」は、17.3型ワイドのスリムボディにHaswell世代のCore i7-4700HQとGeforce GTX 765M、そして2基のSSDを搭載するゲーミングモデルだ。PCゲーマーは要チェック!!

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17.3型ディスプレイ搭載なのに軽くて薄いぞ

サイコムが販売するMSI製ノートPC「GS70 2OD-048JP」

 ゲーミングノートPCと呼ばれる高性能ノートPCが盛り上がってきている。ゲーミングノートPCは、デスクトップPCよりもコンパクトで場所も取らず、大型・高解像度の液晶ディスプレイを備えていることから、国内のPC市場に適しているのも人気の理由なのだろう。

 サイコムが取り扱うMSIの「GS70 2OD-048JP」もそうしたゲーミングノートPCの1つだ。本製品はディスプレイサイズが17.3型ワイドと大型かつ1920×1080ドットの高解像度パネルを搭載し、このクラスのゲーミングノートPCとしては、厚さ21.8ミリ/重量2.66キロと最薄・最軽量を実現している点が最大の特徴だ。ただ、光学ドライブは内蔵されていないので必要な場合は外付けタイプを別途用意する必要がある。

 スペックも強力だ。CPUにはインテルの第4世代CoreであるHaswell(開発コード名)を採用したCore i7-4700HQ(2.4GHz/3.4GHz)を搭載する。チップセットにはMobile Intel HM87 Express、グラフィックス部分には、NVIDIA製のGeforce GTX 765M(2Gバイト)を採用。Geforce GTX 765Mは、モバイル向けハイエンドコアシリーズの中の1つで、グレードはそれほど高くないが、その分電力効率が高く発熱も抑えられている。

CPU-Zの画面。Core i7-4700HQは、定格2.4GHz、Turbo Boost時には最大3.4GHzで動作する。コアは4で8スレッド動作が可能。グラフィックスはHD Graphics 4600を内蔵している(画面=左)。GPU-Zの画面。Geforce GTX 765MのGPUコアの動作クロックは、定格動作時で797MHz、Boost時で863MHzとなる。なお、CPU内蔵グラフィックスと切り替えて使うこともできる(画面=右)

 ストレージは容量128GバイトのSSDを2基搭載。この2つのSSDをRAID 0構成にすることにより、読み込み速度最大900Mバイト/秒という高性能を実現している。テスト用に借りた製品では、東芝製のSSD「THNSNF128GMCS」のmSATAタイプが内蔵されていた。読み出し速度が524Mバイト/秒の高速なストレージを2台使って、さらに高速なRAID 0を構築していることになる。メモリも標準で16Gバイトと大容量なのがうれしい。

想像以上にコンパクトなボディ

 次にデザインをチェックしていこう。本体サイズは418.5(幅)×287(奥行き)×21.8(高さ)ミリ、重量は前述の通り約2.66キロとなっている。数字だけ並べるといまひとつピンとこない感じだが、実機を目の前にすると縦横比率の関係で本体が非常に薄く感じられる。

 予想以上に薄く感じるため強度に不安を覚えるが、小型のモバイル機と違って本体には一定以上の厚みがあり、かなり剛性がある。タイピングを行ったり、本体を手に持って運んだときもボディがたわむことはない。また、手に取ったとき、思ったよりも軽く感じる。うまく重量が分散されているため、バランスがよいのだろう。本体が入るサイズのカバンと衝撃対策さえ取れれば、外への持ち運びも十分に可能ではないだろうか。

ヘアラインが入ったメタルボディにゲーミングPCを示すエンブレムを配置(写真=左)。ACアダプタは実測で75(幅)×147(奥行き)×26(高さ)ミリ。本体の性能を考えると妥協できるサイズだ(写真=右)

 キーボードはゲーマー向けのキーボードやマウス製品を販売している「Steelseries」製だ。ゲームに必要不可欠な複数キーの同時押しや応答性の高さがウリだ。加えて、専用ソフトウェアを使用して各キーのカラーリングを変化させるといったカスタマイズが可能になっている。Windowsキーはゲームで多用する「W」、「A」、「S」、「D」、「Ctrl」、「スペース」キーなどが集中している領域から外されている。通常の配列だとゲーム中にWindowsキーを誤打して、Windows 8のスタートメニューを呼び出してしまい、精神的なダメージを受けることがある。本製品では、Windowsキーはキーの右側のみとなっており、先ほどのようなスタートメニューの呼び出しトラブルが起きにくい。

ゲーマーに人気のSteelseries製キーボードを採用。イルミネーションバックライトもカッコイイ! なお、専用ユーティリティを使用することにより、キーボードに内蔵されているLEDの配色は自由にカスタマイズ可能だ

 タッチパッドは実測で105(幅)×71(高さ)ミリという大型タイプ。Windows 8のジェスチャー操作に対応しており、ジェスチャーに慣れてくるとWindows 8の操作性が改善されるので操作を覚えておくとよいだろう。

スワイプなどのジェスチャーの設定は付属ユーティリティの「Elan Smart-Pad」から設定できる(画面=左)。(画面=右)

 なお、写真を見てもらうと分かるとおり、このパッドには通常は付いているクリックボタンがない。実はパッドの下部領域がマウスボタンとなっており、ここを押すことで通常のマウスボタンと同様の機能を果たすようになっている。ただ、このボタンはしっかり押し込まないと反応しないことがあるのでゲーム操作などにはやや不向き。サイコムのBTOメニューでは別売の高性能マウスが割安で購入できるため、最初からセット購入しておくことをオススメする。

 ディスプレイの解像度は1920×1080ドットのフルHDで、映り込み防止パネルを採用した非光沢タイプだ。視野角は広く明るさも十分なものとなっている。また、本体左側面のHDMI 1.4と、mini Display-Port×2個を使用することで、最大3画面のディスプレイ同時出力を行うことも可能だ。

1920×1080ドット表示に対応した17.3型液晶ディスプレイを搭載。非光沢パネルのため長時間ゲームをプレイしても目がつかれにくい(写真=左)。本体底面は6つのゴム足で空間を設け、各部のスリットから吸気している(写真=右)

 このほかのインタフェースとしては、左側面に前述の外部出力用端子のほか、ギガビットLAN端子、USB 3.0×2、ヘッドフォンやマイク、ライン出力を備える。右側面にUSB 3.0×2、SDXC対応メモリーカードスロット、バッテリーリセット用の穴を備えている。なお、有線LANにはゲーマーから定評のある「Killer LAN」を採用している。ゲームなどに優先的にネットワーク帯域を割り振ることでレスポンスを改善する仕組みなどが採用されている。無線側はKiller Wireless-N 1202で 802.11 a/b/g/nおよびBluetooth 4.0に対応している。

本体前面/背面

本体左側面/右側面

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