「VAIO Tap 11」――ソニー入魂の“Haswellで9.9ミリ厚”Windowsタブレットは買いか?:最新タブレット速攻レビュー(2/4 ページ)
11.6型フルHD液晶と第4世代Coreを搭載していながら、厚さ9.9ミリ、重さ約780グラムを実現したWindows 8タブレット「VAIO Tap 11」。ワイヤレスキーボードと筆圧対応ペンも備え、これまでにない高いレベルで性能、機能、携帯性を兼ね備えた注目の新機種だ。
サイズ感チェック:Core iを感じさせない薄さと軽さ、外観にもこだわり
ボディのサイズは304.6(幅)×188(高さ)×9.9(厚さ)ミリで、重量は約780グラムだ。実測では743グラムと公称値よりも軽かった。画面サイズが11.6型ワイドと大きいにもかかわらず、厚さは9.9ミリと、10型クラス並の薄さを実現しており、スリムさが際立つ。
デザインコンセプトは現行世代のXperiaシリーズ(スマートフォン/タブレット)の「オムニバランス」(全方位)デザインを踏襲しており、側面をフラットなプレートで囲みつつ、エッジに丸みを持たせた特徴的な意匠を引き継いでいる。端子類にも繊細で精度の高いカバーを用意し、どこから見ても美しいフォルムだ。きめ細かいシボ加工が施された裏面は見た目にさりげない高級感があり、サラッとした手触りも心地よい。
ただし、背面にスタンドを装備している点と、放熱用のファンを内蔵している点、防水防塵仕様ではない点は同社の10.1型Androidタブレット「Xperia Tablet Z」と大きく異なる。このスタンドを使えば、本体を横位置の状態で自立でき、水平に対して約115〜135度の範囲でチルト角度を調整できる。Surface Proのように角度が固定ではなく、無段階で調整できるのはありがたい。
注目ポイント(1):スマートに携帯できるワイヤレスキーボード
本体とほぼ同じフットプリントで、デザインイメージも共通の画面カバー兼ワイヤレスキーボードが標準で付属する点も、VAIO Tap 11の大きな特徴だ。四隅にマグネットを内蔵しており、画面にピッタリと貼り付けたまま携帯できる。本体とキーボードを装着した状態でも厚さは14.15ミリとほとんどのUltrabookより薄く、総重量も1.15キロと携帯しやすい重さに収まる。
キーボードの接続は2.4GHz帯を利用したRF接続で、ペアリングされた状態で出荷される。キーボードの着脱に本体のスリープ/復帰が連動しているので、本体から外してすぐ使うことが可能だ。なお、タブレット本体の画面右下には充電用の端子があり、キーボード装着時に自動で本体からキーボードへ充電が行われる。約3時間の充電で約2週間使用できるという。
キーボード自体もしっかりしている。VAIOおなじみのアイソレーションタイプの6列仕様で、特にクセのないレイアウトだ。キーピッチは19(横)×18.5(縦)ミリと余裕があるが、キーストロークは約1.1ミリと浅い。意識して強めにタイプすると若干沈むものの、たわむというほどではなく、むしろ適度なクッションになって、キー入力の感触としてはちょうどよく感じる。
キーボードの手前、ホームポジションの直下にはタッチパッドも装備している。パッド表面は滑らかな仕上げではなく、細かい突起が並んでいる点で好みが分かれそうだ。ただし、サイズは91.3(横)×38.5(縦)ミリと十分広く、クリックボタンがタッチパッドに含まれず、左右一体型ながら独立したボタンのため、操作性はまずまずといえる。
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