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アキバで人気のSSDにmSATA版が登場――「Samsung SSD 840 EVO mSATA」徹底検証NUCやUltrabookをもっと速く(3/5 ページ)

抜群のコストパフォーマンスで高い人気を誇るSSD「Samsung SSD 840 EVO」にmSATA版が登場した。容量が1Tバイトまで用意されているのも興味深い。早速、性能をチェックしよう。

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ベンチマークテストで性能を検証

テスト環境
CPU Core i7-4770K (3.5GHz/最大3.9GHz)
マザーボード ASRock Z87E-ITX
グラフィックス Intel HD Graphics 4600 (CPU内蔵)
メモリ UMAX Cetus DCDDR3-8GB-1600OC (PC3-12800 DIMM×2枚)
システムストレージ Crucial m4 (CT128M4SSD2)
ストレージドライバ IRST12.8.0.1016
OS 64ビット版Windows 8.1

 それでは、ストレージの性能を計測する各種ベンチマークテストの結果をチェックしていこう。テスト時のPC環境は右表の通りだ。

 テスト結果のグラフには、2.5インチ最上位モデル「Samsung SSD 840 PRO」のスコアも併記した。

 また、以前に掲載したSSD 840 EVO(2.5インチモデル)のレビュー時とは環境が変わっているが、一部のテストでは参考までにSSD 840 EVOの結果も掲載している。

Windows 8.1でのフォーマット後、容量は111Gバイトだった(画像=左)。CrystalDiskInfoでの情報表示画面(画像=右)

CrystalDiskMark 3.0.2のスコア

 まずは定番のCrystalDiskMark 3.0.2を実行した。計測データのサイズは、1000Mバイト、2000Mバイト、4000Mバイト。データパターンはすべてランダムだ。

 2.5インチのSSD 840 EVOでも見られたことだが、1000Mバイト、2000Mバイトと違い、4000Mバイトではライト性能が大きく落ち込んた。これは今回テストした120Gバイトモデルのターボバッファ容量が3Gバイトであることが大きく影響している。

 1000Mバイトと4000Mバイトのスコアを2.5インチ最上位モデルであるSamsung SSD 840 PROと比較すると、1000Mバイトでも、512Kライトやランダム4K(QD32)ライトのスコアでも落ち込みが目立つ。2.5インチのSSD 840 EVOではここまでの落ち込みは見られなかったが、QD1の4Kリード/ライトは非常に優秀で、QD32よりもQD1のパフォーマンスを重視したチューニングをより進めた結果かもしれない。

SSD 840 EVO mSATA(MZ-MTE120B/IT)のCrystalDiskMark 3.0.2スコア。左から1000Mバイト、2000Mバイト、4000Mバイトの結果。ターボバッファ容量(3Gバイト)を超える計測データサイズの4000Mバイトでは、ライト性能が大きく落ち込んでいる
SSD 840 PRO(MZ-7PD256B/IT)のCrystalDiskMark 3.0.2スコア。左から1000Mバイト、2000Mバイト、4000Mバイトの結果。SSD 840 EVO mSATAのような落ち込みは見られない

CrystalDiskMark 3.0.2(1000Mバイト/5回) 単位:Mバイト/秒
製品名 SSD 840 EVO mSATA (MZ-MTE120B/IT) SSD 840 PRO (MZ-7PD256B/IT) SSD 840 EVO (MZ-7YE250B/IT) ※参考
シーケンシャルリード 529.9 541.9 523.7
シーケンシャルライト 518 520.1 509.1
512K リード 480.9 414 464.1
512K ライト 268.6 509.4 357.4
4K リード 39.67 39.51 32.54
4K ライト 107.5 126.1 57.02
4K QD32 リード 384.8 400.7 354.6
4K QD32 ライト 162 341.9 257.5
CrystalDiskMark 3.0.2(1000Mバイト/5回)のスコア比較

CrystalDiskMark 3.0.2(4000Mバイト/5回) 単位:Mバイト/秒
製品名 SSD 840 EVO mSATA (MZ-MTE120B/IT) SSD 840 PRO (MZ-7PD256B/IT) SSD 840 EVO (MZ-7YE250B/IT) ※参考
シーケンシャルリード 530.5 541.8 509.9
シーケンシャルライト 309.3 520.8 393.7
512K リード 467.8 491.8 442.6
512K ライト 149.4 512.3 269.0
4K リード 36.52 39.59 30.01
4K ライト 107.8 126.3 59.20
4K QD32 リード 372.4 400.4 354.2
4K QD32 ライト 149.9 363.5 265.5
CrystalDiskMark 3.0.2(4000Mバイト/5回)のスコア比較

TxBench 0.95βのスコア

 CrystalDiskMarkは定番のテストだが、1つの指標だけでは特性を見落とすことがある。今回は似たような基本テストができるソフトとして、テクシムが配布しているTxBench(0.95β)を利用した。計測サイズはデフォルトの512Mバイトと4096Mバイトの2種類を試している。

 テスト結果の傾向はCrystalDiskMarkと似ており、ターボバッファサイズ(3Gバイト)を超える計測サイズの4096Mバイトでは書き込み性能が大きく落ちこんだ。CrystalDiskMarkよりもSSD 840 PROとのスコア差は開いたが、ターボバッファに収まる512Mバイトの計測サイズでは優秀なスコアをマークした。

SSD 840 EVO mSATA(MZ-MTE120B/IT)のTxBench 0.95β/基本ベンチマークスコア。左が512Mバイト、右が4096Mバイトの結果。計測データサイズ4096Mバイトでは、ライト性能が大きく落ち込んでいる
SSD 840 PRO(MZ-7PD256B/IT)のTxBench 0.95β/基本ベンチマークスコア。計測サイズ4096Mバイトでは、512Mバイトに比べてシーケンシャルライトで少しスコアが落ちているが、SSD 840 EVO mSATAほどではない

TxBench 0.95(512MB) 単位:Mバイト/秒
製品名 SSD 840 EVO mSATA (MZ-MTE120B/IT) SSD 840 PRO (MZ-7PD256B/IT)
読み込み シーケンシャル最大128Kバイト QD32 553.8 557.485
書き込み シーケンシャル最大128Kバイト QD32 534.875 530.282
読み込み ランダム最大128Kバイト QD1 306.034 373.172
書き込み ランダム最大128Kバイト QD1 313.458 457.357
読み込み ランダム4Kバイト QD1 35.403 38.58
書き込み ランダム4Kバイト QD1 107.64 117.987
ランダム4Kバイト QD32 392.658 400.115
ランダム4Kバイト QD32 269.302 361.483
TxBench 0.95β(512Mバイト)のスコア比較

TxBench 0.95(4096MB) 単位:Mバイト/秒
製品名 SSD 840 EVO mSATA (MZ-MTE120B/IT) SSD 840 PRO (MZ-7PD256B/IT)
読み込み シーケンシャル最大128Kバイト QD32 552.578 557.364
書き込み シーケンシャル最大128Kバイト QD32 295.725 468.367
読み込み ランダム最大128Kバイト QD1 293.339 368.616
書き込み ランダム最大128Kバイト QD1 149.519 461.19
読み込み ランダム4Kバイト QD1 26.129 38.474
書き込み ランダム4Kバイト QD1 107.406 118.998
ランダム4Kバイト QD32 371.791 400.976
ランダム4Kバイト QD32 149.037 366.017
TxBench 0.95β(4096Mバイト)のスコア比較

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