「FMV LIFEBOOK TH90/P」――4スタイル変形+IGZO液晶+筆圧ペンが魅力の13.3型Ultrabookを徹底検証(使い勝手編):注目PC詳細レビュー(1/3 ページ)
富士通が長年培ってきた技術とこだわりを結集したというコンバーチブルタイプの13.3型Ultrabook「FMV LIFEBOOK TH90/P」。その実力をじっくりと試してみた。
ココが「○」 |
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・4スタイルで使える薄型ボディ |
・1024段階の筆圧対応ペンが付属 |
・13.3型“2560×1440”IGZO液晶 |
ココが「×」 |
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・重量が約1.59キロとやや重め |
・キーストロークが約1ミリと浅い |
・CPUの選択肢がCore i5に固定 |
はじめに:4つのスタイルに変形可能な薄型Ultrabook
一見すると普通のクラムシェルノートPCだが、4スタイルとペン入力で幅広いユーザーニーズに対応――「FMV LIFEBOOK TH90/P」は、富士通が2014年春モデルで投入した13.3型の可変型Ultrabookだ。クラムシェルノートPCとしてもタブレットとしても利用できる、いわゆる2in1デバイスであり、同社はこれを「コンバーチブルタイプのUltrabook」と呼ぶ。
最大の特徴は、最厚部でも約19.3ミリのスリムボディに「Shift Hinge(シフトヒンジ)」と名付けた回転ヒンジ機構を搭載し、画面を左右のどちらにも最大180度回転できることだ。これにより、クラムシェルノートPCと同様の「ノートPCスタイル」、タブレットと同じ操作感の「タブレットスタイル」、そして中間的な形態になる「バリアススタイル」と「シアタースタイル」も加えた、合計4つのスタイルを用途や場面に応じて使い分けられる。
2560×1440ピクセルと解像度が非常に高い13.3型IGZOディスプレイ、1024段階の筆圧検知に対応したスタイラスペンを備えているのも見逃せない。基本スペックは、CPUがCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、メモリが8Gバイト(PC3L-12800)、ストレージが500GバイトのハイブリッドHDDという内容で、公称のバッテリー駆動時間は約12.5時間(JEITA 1.0)と長めだ。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HSのほか、薄型のUltrabookでは省かれがちな有線LAN(1000BASE-T)も標準で搭載。そのほか、USB 3.0が2基、HDMI出力、SDXC対応SDメモリーカードスロット、画面の上部には約92万画素のWebカメラ、画面の左下には指紋センサーを盛り込んでいる。
なお、富士通 WEB MARTにはBTO対応モデル「FMV LIFEBOOK WT1/P」も用意されている。このWT1/Pでは、4Gバイトメモリや128Gバイト/256GバイトSSDを搭載できるほか、Microsoft Office Home and Business 2013の有無を選べるなど、予算や用途に合わせて柔軟なカスタマイズ可能だ。
ボディと製品概要(1):こだわりの回転機構「Shift Hinge」を搭載
Shift Hingeがもたらす4つのスタイルは、以前にPC USERで詳細を紹介した通りだ。液晶ディスプレイの下部に設けられた小さなヒンジは、少々頼りなく見えるかもしれないが、実際は十分な剛性がある。画面のチルト(傾き)やスイベル(左右の回転)調整は任意の位置でしっかり固定でき、スイベルの角度が0度か180度の際にはカチャッと音がして画面が止まるので、スタイルチェンジは快適に行える。












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