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「FMV LIFEBOOK TH90/P」――4スタイル変形+IGZO液晶+筆圧ペンが魅力の13.3型Ultrabookを徹底検証(使い勝手編)注目PC詳細レビュー(2/3 ページ)

富士通が長年培ってきた技術とこだわりを結集したというコンバーチブルタイプの13.3型Ultrabook「FMV LIFEBOOK TH90/P」。その実力をじっくりと試してみた。

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ボディと製品概要(2):高精細なIGZO液晶、ゆとりあるキーボード

 続いてボディの外観や液晶ディスプレイ、キーボード、ソフトウェアまわりを写真とともにチェックしよう。

液晶ディスプレイの表示解像度は2560×1440ドットに対応し、画素密度は約221ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と非常に高精細だ(写真=左)。明るく発色も鮮やかで、写真や映像などのコンテンツを精細に美しく表示できる。画面の上には約92万画素のHD Webカメラ、画面の下には指紋センサーとWindowsボタンを搭載した。IGZOディスプレイは十分な視野角を確保しているが、Shift Hingeによりチルト角度が180度以上開くため、画面の角度調整は自由自在だ(写真=右)
各キーが分離したアイソレーションタイプのキーボードを搭載している。キーピッチは約19(横)×18(縦)ミリとゆとりがあり、右Altキーが省かれているものの、カーソルキーを一段下げて配置するなど、全体的な配列は自然だ(写真=左)。パームレストも広く、ゆったり扱える。キーストロークは約1ミリと浅く、やや頼りなさはあるが、スイッチの感触は悪くない(写真=右)
左右ボタンを一体化したタッチパッドも110(横)×71(縦)ミリと大きく扱いやすい(写真=左)。タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されており、2本指での上下スクロールやつまみズームといった機能が標準で利用できる(写真=右)
前面は左右の両端にステレオスピーカーを内蔵(写真=左)。ほぼフラットなフォルムだが、背面のほうが少し厚みがある。前面の17.1ミリ厚に対し、背面部は19.3ミリ厚だ(写真=右)
左側面は手前から各種インジケータ、SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0(電源オフチャージ)、排気口、セキュリティロックポート、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ(写真=左)。右側面は手前からヘッドフォン/マイクコンボ端子、USB 3.0、HDMI出力、電源スイッチ、引き出し式の有線LAN、ペンひも取り付け穴、そして一番奥にペン収納部がある(写真=右)。IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HSも搭載する
右側面の有線LANコネクタは、引き出して上に開くことで、フルサイズのコネクタとして利用できる(写真=左)。着脱式のバッテリーは容量45ワットアワーで、公称の駆動時間は約12.5時間だ。スティック型のACアダプタは、実測でのサイズが32(幅)×135(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量が188グラム(ケーブル込みの総重量で239グラム)と、持ち運びが苦にならない。薄型のUltrabookでは省かれがちな有線LANを装備していたり、バッテリーが着脱可能な構造に魅力を感じるユーザーは少なくないだろう
初期状態のデスクトップは、dpiスケーリングが200%の拡大表示に設定してある(画像=左)。Windows 8.1のスタート画面には、富士通のクラウドサービス「MyCloud」や筆圧対応のペイントアプリ「Fresh Paint」のタイルも見られる(画像=右)
プリインストールのアプリ一覧。Microsoft Office Home and Business 2013をはじめ、Corel Digital Studio for FUJITSU、筆ぐるめ 20、電子辞書など、FMV LIFEBOOKシリーズの一員らしく充実した内容だ

サイズ感チェック:超圧縮ソリッドコア構造の薄型で堅牢なボディ

変形機構を備えることから、液晶ディスプレイの下部が長くなっており、奥行きが伸びている。ただし、画面左右のベゼルは細いため、武骨な印象は受けない

 FMV LIFEBOOK TH90/Pのボディサイズは320.8(幅)×235(奥行き)×17.1〜19.3(高さ)ミリ、重量は約1.59キロ(実測値で1579グラム)だ。凝ったヒンジ機構を備えるぶん、13型クラスの画面を搭載した普通のUltrabookよりフットプリントは少し大きめで、重量も重めといえる。同画面サイズの2in1デバイスとして、携帯性は許容できるギリギリのところかもしれない。

 フットプリントが大きい半面、スリムさが際立つが、貧弱な印象は皆無だ。パームレスト面と底面を箱のようにかみ合わせつつ、ボディ内部の隙間を徹底的に排除することで、堅牢性を高める「超圧縮ソリッドコア」構造を、同社14型Ultrabook「FMV LIFEBOOK UH」シリーズから継承している。パームレスト面はアルミニウムの削り出し、天面と底面にはマグネシウム合金を採用していることもあり、薄型でも強度は高い。

 タッチパネル部には傷がつきにくく衝撃にも強い旭硝子の高強度ガラス「Dragontrail」を採用し、天板全体に約200kgf(重量キログラム)の重みや、天板の一点に約35kgfの重みがかかっても耐えられるタフさを備えている(MIL-STD準拠)。

 底面に装着してあるリチウムポリマーバッテリーは容量が45ワットアワーで、約12.5時間の長時間バッテリー駆動をうたう。薄型Ultrabookではバッテリーを交換できない製品が大半なので、外出先でヘビーに使いたいユーザーにとって、この仕様はありがたいだろう。ACアダプタもスティック型で軽量(ケーブル込みの実測重量239グラム)なので、かさばらずスマートに携帯できる。

新製品発表会の展示より。パームレスト面はアルミニウムの削り出し、タッチパッドはガラスを採用している(写真=左)。左のアルミニウム板を削り出して作られるパームレスト面(写真=右)。削り出す厚さを部分的に変えることで、薄さと頑丈さを両立している

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