半年ぶりの新モデルで何が変わった?──「LaVie Z」:2014年PC夏モデル(1/2 ページ)
薄型軽量ノートPCという主流において、確固たるポジションを確立している「Lavie Z」。「モックアップ?」と思うほどに軽量なこのシリーズに新モデルが登場した。
ココが「○」 |
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・700グラム台の軽量ボディ |
・IGZOをはじめとする省電力設計 |
・このサイズで2560×1440ピクセル |
ココが「×」 |
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・2013年冬モデルからの変更点はCPUの強化のみ |
・64ビット版OSだがシステムメモリは拡張不可 |
・もう少しほしいバッテリー駆動時間 |
とにかく薄くて軽いボディに高解像度IGZOの組み合わせ
Lavie Zは、何よりも薄さと軽さを重視したノートPCだが、だからといって性能を犠牲にしているわけではない。13.3型ディスプレイは、今回評価したLZ750/SSモデルの場合、解像度は2560×1440ピクセルと高く、かつ、省電力に有利なIGZOパネルを採用している(動きの少ない場面ではディスプレイのリフレッシュレートを極端に下げて電力消費を抑える)。
IGZOモデルのディスプレイ表面はノングレアなので、デジタル一眼で撮った写真を見ると紙に出力したような高密度高精細で表示する。13.3型ディスプレイで2560×1440ピクセルという高解像度だと「表示が細かすぎて見えない」というユーザーも少なくないが、LaVie Zではフォントサイズを調節して文字サイズを大きくしている。これは最近多くなってきた高解像度モデルで共通の流れだ。
評価機ではフォントスケーリングを最大に設定していた。文字が見やすく、かつ、高解像度ディスプレイゆえにフォントのアウトラインがキレイだ。ただ、ここまで文字が大きいと、表示できる情報量がフルHDクラスのノートPCと比べても少なくなってしまう。4段階あるフォントスケーリングのうち、最小以外であれば問題なく利用できる。
2014年夏モデルで登場するLaVie Zのラインアップには、タッチパネル搭載の「LZ650/NS」もあるが、こちらは解像度を1920×1080ピクセルに抑えている。ただし、軽快なタッチ操作を利用できるほか、バッテリー駆動時間が2560×1440ピクセルモデルよりも長くなっている(LZ650/SSのバッテリー駆動時間は、JEITA 2.0の条件で約10.3時間。LZ750/SSは約5.4時間。なお、JEITA 1.0の測定条件ではそれぞれ、約14.5時間と約9.2時間になる)。ただし、トレードオフとしてLZ650/SSは、高さが最厚部で約1ミリ多く、重さも約964グラムとLZ70/SSより重くなる。
キーボードは、アイソレーションタイプだ。本体に合わせて薄型だが1.2ミリのストロークを確保しており、キーを押し込んだ感触はしっかりしている。レイアウトでは、左上のESCキーや全角/半角キー、スペースキー周辺の無変換キーや変換キー、十字キーの上下キーといったあたりが小さいので、その点は慣れが必要た。タッチパッド「NXパッド」は、クリックボタン一体型とすることで本体サイズからすると広い面積を確保している。
なお、キーボードの右上に電源ボタンがあるほかは、特にボタンとスイッチの類はなく、最近のメーカー製ノートPCの中ではスッキリしている。音量調整や輝度調節、無線LANのオンオフなどはFnキーと青い刻印で機能を示したキーとの組み合わせで切り替える。Fnキーとスペースキーでタッチパッドのオンオフにする機能は、ホームポジションから大きく手を動かさずに切り替えられるので、意外と使う機会が多く便利だ。
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