ASUSTeK、“9シリーズ”マザーボード、一挙16モデル公開:独自機能も盛りだくさん(1/2 ページ)
ASUSTeKがインテル未発表チップセットを搭載したマザーボードのラインアップと一部マザーボードを公開した。価格と詳細スペックは後日明らかにする。
従来の3シリーズに合計16モデルの9シリーズマザーを
ASUSTeK Computer(以下、ASUS)は、4月28日にインテルが未発表のチップセット「Intel Z97 Express」「Intel H97 Express」を搭載するマザーボード「ASUS 9シリーズ」のラインアップと製品名、そして、マザーボードに実装する機能や特徴、そして、マザーボードのサンプルを公開した。なお、ASUSは「これは製品発表ではない」としており、搭載するチップセットや価格については明らかにしていない。
ASUS 9シリーズのマザーボードは、オーバークロッカーやゲーム向けの「R.O.G.」、耐久性能に特化した「TUF」、そして、汎用の「スタンダード」という従来と同じ3つのカテゴリーでラインアップを構成する。今回、ASUSが存在を明らかにしたマザーボードのラインアップは以下の通りだ。
ASUS 9シリーズマザーボードラインアップ | |||
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チップセット | シリーズ名 | フォームファクタ | 製品名 |
Intel Z97 | R.O.G. | ATX | MAXIMUS VII HERO |
Intel Z97 | R.O.G. | ATX | MAXIMUS VII RANGER |
Intel Z97 | R.O.G. | microATX | MAXIMUS VII GENE |
Intel Z97 | TUF | ATX | SABERTOOTH Z97 MARK1 |
Intel Z97 | TUF | micro ATX | GRYPHON Z97 |
Intel Z97 | スタンダード | ATX | Z97-DELUXE(NFC&WLC) |
Intel Z97 | スタンダード | ATX | Z97-DELUXE |
Intel Z97 | スタンダード | ATX | Z97-PRO |
Intel Z97 | スタンダード | ATX | Z97-K |
Intel Z97 | スタンダード | microATX | Z97M-PLUS |
Intel Z97 | スタンダード | Mini-ITX | Z97I-PLUS |
Intel H97 | スタンダード | ATX | H97-PRO |
Intel H97 | スタンダード | ATX | H97-PLUS |
Intel H97 | スタンダード | microATX | H97M-PLUS |
Intel H97 | スタンダード | microATX | H97M-E |
Intel H97 | スタンダード | Mini-ITX | H97I-PLUS |
汎用キーボードもゲーミング仕様にする新機能を導入した「R.O.G.」シリーズ
R.O.G.シリーズは、基板デザインは黒と赤のツートンカラーはそのまま継承しているが、ヒートシンクの形状とカラーリング、そして、基板とセットにした配色など変更を加えている。インタフェースでは、全モデルでM.2スロットを用意した(Type 1216から22110に対応)ほか、新機能として「KeyBot」「TrueVolt USB」を導入し、さらに、LANポート周辺のノイズ対策「LANGuard」とオーディオ関連機能を強化した。
KeyBotは、基板に実装した専用チップで汎用キーボードに独自機能やキーアサインを利用できるようにする。初期状態で「F11」キーはOCモードで、「F12」キーはX.M.Pモードで、「DEL」キーはUEFI BIOSで、それぞれPCを起動する。また、F1〜F10までのファンクションキーにも、ゲームで使うキーマクロやアプリ起動、または、フォルダにアクセスするショートカットキー、メディアプレーヤーのコントロールにログイン入力も割り当てることがでいる。
TrueVolt USBでは、フロントのUSBとバックパネルのUSBに給電する回路をそれぞれ独立して設けることで、安定した5ボルト供給を可能にして、電圧降下やノイズの発生を抑えて、USBに接続したゲームデバイスやUSB DACの動作を安定させる。
LANGuardでは、品質の高いコイルを用いて信号特性を向上させたほか、静電気保護回路を組みこんで一般的なLANポートと比べて倍の静電気電圧に耐えるようになったという。これは、LANパーティー(個人宅に自分のPCを持参して集まってオンラインゲームを行う)で、LANポートの抜き差しが多く、その時に静電気で破損することが多いという海外のPCゲーマーからのフィードバックを反映している。オンラインゲームに特化したLAN機能としては、指定したアプリでLAN優先度を上げる「GameFirstIII」も実装した。
サウンド周りでは、150オームのヘッドフォンまで対応する高性能アンプ「Sonic Sence」を専用チップとして実装したほか、銃撃戦、レース、格闘、スポーツの各ゲームカテゴリーにチューニングした音質補正をプリセットした「Sonic Stage」も導入した。また、音のした方向をゲーム画面に表示する「Sonic RaderII」も引き続き導入している。
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