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即戦力の「プロジェクター」を利用シーンごとに選んでみたSOHO/中小企業に効く「プロジェクター」の選び方(第3回)(1/3 ページ)

会議や取引先へのプレゼンに欠かせないプロジェクター。そんなビジネス用プロジェクターの選び方を提案する本連載の最終回は、3つの利用シーンごとにおすすめ製品例を紹介しよう。

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3つの利用シーンでビジネス用プロジェクターを選ぶ

 前々回および前回と、プロジェクターをよく知るためのさまざまなポイントを紹介した。今回はそれらを踏まえつつ、利用シーンに応じた各社のおすすめ製品例をピックアップする。

 ビジネス用のプロジェクターを選ぶ場合、設置先が数名程度の小会議室なのか、それとも10名を超える中〜大会議室なのかによって、選ぶべきプロジェクターは異なる。まずこれら設置する部屋の広さを選び、その上で必須の機能を見ながら機種を選定していくのが手っ取り早い。

 今回はこの「小会議室クラス」「中〜大会議室クラス」という2つのグレードに、「モバイルユース」を加えた3つのパターンについて、おすすめの製品を見ていこう。

オフィス利用(小会議室クラス)

 まず最初は、4〜8人程度までの小会議室での利用を想定したモデルだ。バッグに入れて社外に持ち出すほどのモバイル仕様ではないが、会議室から会議室へと移動させることはある……といった使い方を思い浮かべてほしい。

 据え置きタイプとしては最もスタンダードなグレードだけに、製品の選択肢も非常に多い。今回はワイド解像度、かつ原則として明るさが3000lm(ルーメン)以上の製品の中からおすすめを紹介する。価格帯は数万円に収まる範囲なので、経費で買うのも比較的容易だろう。

 まずはエプソンの「EH-TW410」。3LCD方式で、明るさは3000lmをわずかに切る2800lm、解像度はWXGA(1280×800)の製品だ。ブラックボディは一見するとホームユース向けのようだが、十分明るく、スライド式のヨコ台形補正を備え、60型を最短1.68メートルから投写できるなど、ビジネス用としての実力もなかなかのもの。何より5万円前後という実売価格はコストパフォーマンスに優れ、大量導入にも向いた製品だ。

 本製品の兄弟モデルにあたる、ホワイトボディで8つのカラーモードを搭載し、明るさが2900lmの「EB-W18」も、おすすめの製品と言える。両製品ともに有線LANには対応しないが、オプションの無線LANユニットを使用すれば、iOSやAndroidからの投写にも対応する。

エプソンの「EH-TW410」(写真=左)と「EB-W18」(写真=右)
NECディスプレイソリューションズの「ViewLight NP-V311WJD」

 価格を重視して見ていくと、量販店が6万円台半ばで販売しているNECディスプレイソリューションズの「ViewLight NP-V311WJD」も面白い。1チップDLP方式(3LCD方式よりカラー表示の明るさが不利)の製品だが、明るさは3100lm、解像度はWXGA(1280×800)、60型を2メートルから投写が可能だ。このクラスの製品が搭載するスピーカーは出力が2ワット前後であることが多いが、この製品は7ワットとハイパワーなのも珍しい。動画と音声を再生したい場合に有効だろう。また、有線LAN接続にも対応する。

 リコーのスタンダードモデル「IPSiO PJ WX5140」という選択肢もある。こちらも1チップDLP方式の製品で、明るさは3200lm、解像度はWXGA(1280×800)、60型を最短1.8メートルから投写が可能となっており、先ほどのNP-V311WJDに近い仕様だ。スピーカー出力は5ワットで、こちらも有線LAN接続にも対応している。

 価格はやや上がるが、短焦点であることを優先するのであれば、リコーの「PJ WX3340」もチェックしておきたい。1チップDLP方式の製品で、最短1.18メートルの距離で60型、最短1.98メートルの距離で100型の投写が可能だ。ここまで紹介した製品は100型を投影するために3メートル前後(製品によっては4メートル近く)は離れる必要があるため、短い距離でなるべく大きな画面を投影したい場合にはぴったりだ。スピーカーが10ワットとハイパワーで、プレゼンのリハーサルに役立つプレゼンタイマー機能も面白い。

 PJ WX3340は有線LANに非対応だが、ネットワーク対応が必須ならば、有線/無線LANに対応した上位モデル「PJ WX3340N」も用意されている。

リコーの「IPSiO PJ WX5140」(写真=左)と「PJ WX3340」(写真=右)
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