日刊!プチコン3号――上下画面の使い分け「XSCREEN」:カウントダウン企画第6回
待ちきれないプチコン待機組のために、配信日まで日刊連載開始! 記事のネタが尽きるのが先か、配信が始まるのが先か! もう11月なんだが。
- →第1回:プチコンの常識が変わる「画面レイヤー」
- →第2回:4倍編集拳!「プログラムSLOT」
- →第3回:「プログラムSLOT」を活用してみる
- →第4回:ちょっと便利な「SmileTool」
- →第5回:日刊!プチコン3号――自由度が高くなった「BG画面」
上下画面の使い分け「XSCREEN」
ニンテンドーDSシリーズの特徴の1つが上下に並ぶ2つの画面だ。DSiまでは上下とも256×192ピクセルで、相違点はタッチパネルの有無くらいだった。3DS以降は上画面が3D表示(立体視)に対応し、解像度も上画面400×240ピクセル、下画面320×240ピクセルにアップ。ディスプレイサイズも上画面のほうが大きくなった。その結果、大きく高解像度で3D表示が可能な上画面、タッチパネルを搭載した下画面という機能差がより明確になった。
XSCREENはこれらのハードウェア仕様の変化に伴って追加された命令の1つで、3D機能のオン/オフ、上下画面へのSPRITE、BGレイヤーの割り振りなどを指定する。このBGレイヤーの割り振りが可変になったことで、全体としてのBGレイヤーの枚数は変わらない(プチコンmkIIは上下2枚ずつ、計4枚)にも関わらず、表現力はぐっとアップした。
また、SPRITEはプチコンmkIIの100個から512個に大幅に増加しただけでなく、ユーザー定義キャラクタが使用できなかった下画面も上画面と同様に利用できるようになった。逆に下画面のキーボードパネルの制御命令はほとんど廃止された。だが、下画面未使用の場合はキーボードパネルが常に表示され、下画面使用時にはINPUT命令による入力待ちのときのみ表示されるため、大きく利便性を欠くことはないだろう。
XSCREENには上下を結合し、320×480ピクセルの1画面(上画面の両端に非表示領域ができる)として扱うモードもある。シューティングなどの縦長画面や、上下画面間のSPRITEの行き来がある場合などに活用できるだろう。
サンプル
関係する命令
XSCREEN 画面モード[,SPRITE割当数,BG割当数]
説明
画面モードの設定
・画面モード2,3はDIRECTモードでも使用できるが、実行後は下画面がキーボードに切り替わる
・3D指定はペアレンタルコントロールで無効となることもある
引数
画面モード
0:上-3D 下-未使用(デフォルト)
1:上-2D 下-未使用
2:上-3D 下-使用(INPUT時はキーボード表示)
3:上-2D 下-使用(INPUT時はキーボード表示)
4:上下結合(上画面は2D、INPUTおよびDIRECTモード使用不可)
SPRITE割当数
0〜512:上画面に割り当てるSPRITE数
(下画面は最大SP数-上画面SP数)
BG割当数
0〜4:上画面に割り当てるBGレイヤー枚数
(下画面は最大BG数-上画面BG数)
DISPLAY 画面ID
説明
操作対象の上下画面を選択
※DISPLAY1は、XSCREEN 2または3のとき指定可
引数
画面ID(0:上画面 1:下画面)
次回はより汎用的になったグラフィックページを解説する。
「日刊!プチコン3号」で取り上げて欲しいネタや疑問、質問、感想は、ハッシュタグ「#nikkan_petitcom3」をつけてツイート! ライターの瓜生氏がたぶん(連載の中で)答えてくれるぞ。
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