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Retinaって何? 外部ディスプレイで使える? 「5K iMac」10の疑問広田稔のMacでゴー!「冬ボで購入!!」の前に要チェック(32)(1/3 ページ)

広大なデスクトップと美しい画質で話題の「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」。これから購入を検討している方に向けて、初心者から上級者まで10の疑問に答えていこう。

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 10月末に電撃的に発表されて、ネットでも大いに話題になった「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」(5K iMac)。冬のボーナスも支給されて、「そろそろMacも古いし買い換えるかー」と考えている人にとってはかなり気になる存在のはずだが、しばらく最新動向を追っておらず「Retina」や「5K」についてよく知らないという方もいるだろう。ということで、今回はiMacのディスプレイ回りで気になる疑問を初心者から上級者までまとめてみた。

価格は税込で27万9504円。昨今のパソコンらしからぬちょっとお高い価格帯ですが、その価値は十分ある値付けです

1、そもそもRetinaディスプレイって何?

 まずは本当に最近の動向を追っていない方に向けた項目から。「Retina」とは網膜の意味で、「Retinaディスプレイ」は人間の目では識別できないほど高精細なディスプレイのことを指す。

 PCやスマートフォン、テレビなどのディスプレイは、ピクセルの集まりで構成されており、例えばフルHD(1920×1080ピクセル)なら207万3600個もピクセルが存在している。通常ではこのピクセル1つあたりに映像1ピクセルを表示させている(ドットバイドット)が、Retinaでは非常に目の細かいディスプレイを使い、4ピクセルで1ピクセルを描くことで高精細さを実現している。

 5K iMacでは、パネルが5120×2880ピクセルだが、標準の表示解像度はその4分の1の2560×1440ピクセルとなっている。ざっくり言うと「このサイズのディスプレイでこんなにドットが細かったら、文字が小さすぎて読めないじゃん」→「ん、4ピクセルでデスクトップ画面1ピクセル描くようにしたらいんじゃね?」→「すげー! めちゃくちゃ精細だ!」という感じだろうか。

このRetinaディスプレイはアップルが開発したもので、iPhone 4で2010年に導入し、Macでは2012年に15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルで初めて採用した

2、Retinaのメリットって何?

 とにかく1発で分かるのは文字が美しいという点。メニューも入力している文字も、しゃっきりクッキリ表示されるので、眺めていて非常に気分がいい。

 さらに対応しているアプリケーションでは、写真や映像の部分だけ4ピクセル=1ピクセルを解除して、ドットバイドットで表示することが可能だ。ここ1年で4Kで撮影できるビデオカメラやスマートフォンがずいぶん増えたが、そうした映像もドットバイドットで等倍表示されるのできちんと精細さを実感できるだろう。

標準の2560×1440ピクセルのまま、アップルの動画編集ソフト「Final Cut Pro」で3740×1870ドットの動画を表示したところ、表示領域を調節して100%表示が可能だった(画像=左)。YouTubeには多数の4K動画が投稿されている。例えば、軍艦島アーカイブスの「軍艦島 4K (Ultra HD) - Japan's "Battleship Island"」で5K iMacの精細さを堪能できるだろう

3、5K iMacのディスプレイって何がスゴいの?

 「Macのデスクトップで初めてのRetina」と、「アップル純正では初めてのフルHD超えRetina」という2点がスゴいところ。

 今までRetinaモデルで最も解像度が高かった15インチMacBook Proでは、標準状態で1440×900ピクセルとややデスクトップ画面が狭い印象だった。広いデスクトップ&Retinaのシャープさを両立するためには、Mac Proや15インチMacBook Proに市販の4Kディスプレイをつなぐ必要があった。それが5K iMacなら、2560×1440ピクセルというフルHD超えの環境を一気に手に入れられる。

デスクトップの標準解像度は2560×1440ピクセルだが、最大で3840×2160ピクセルに拡張が可能

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