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PCパーツレビューの最前線から2014年の自作PCを振り返る停滞か助走か実質的進化か(3/3 ページ)

これは、ベンチマークテストを回し続けたレビュー担当者が、自分の体力と体重と睡眠時間と引き換えに得た実体験に基づく2014年PCパーツの総括である。

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ディスプレイ編 ──2014年は激安4Kモデルが多数リリース

 ディスプレイでは低価格4K対応モデルが一気に普及した。2013年の12月に登場したデルの「UP2414Q」は、それまでの4K対応モデルが30型前後で20万円超だったことと比べると、24型で実売価格は10万円前後と一気に低価格化を進めてしまった。

 2014年に入ってからは、27〜28型モデルで製品が多数登場したが、ほどよいサイズとTNパネルの採用で10万円以下の価格を実現し、安いものでは6万円台というものまで登場した。

4K対応で6万円台という価格を実現したアユートの「AUT-LCD28-4K」

 2014年下半期に入ると、IPSパネルで約10万円のASUS「PB279Q」や、40型で10万円以下のフィリップス「BDM4065UC/11」、そして、NVIDIA G-SYNCに対応したゲーミングラインアップの日本エイサー「XB280HKbprz」など、それまでの価格“だけ”勝負から、10万円以下という価格はそのままで、機能を充実させたモデルが増えてきた。

「XB280HKbprz」

SSD編── PCI Express接続のM.2 SSDが6Gbpsの壁を打ち破った

 SSDでは、Serial ATA 6Gbpsの転送速度が限界になりつつある状況で新たなインタフェース「M.2」が登場した。M.2は従来のSerial ATA接続に加えてPCI Express接続も可能なインタフェースだ。

 Intel 9シリーズチップセットでサポートしたことで、M.2を搭載するマザーボードが多数登場し、それに合わせてSSDメーカーもPCI Express接続のM.2対応モデルを投入した。

 スタンダードとなるのはPLEXTORの「M6e」などのようなPCI Express x2接続のM.2 SSDだ。ハイエンドとしては、PCI Express x4接続のサムスン電子「XP941」もある。とはいえ、現在のところM.2 SSD製品に選択肢は少なく、各社本格的にリリースを開始するのは2015年になるだろう。

SSDの新たな可能性を開くM.2対応SSD「XP941」

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