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名刺サイズコンピュータの新モデル「Raspberry Pi 2」登場 クアッドコア・メモリ1Gバイトで6倍超に高速化
名刺サイズの超小型コンピュータの新モデル「Raspberry Pi 2」が発売された。価格は従来品から据え置きで、6倍超の高速化を実現したという。
アールエスコンポーネンツは2月2日、名刺サイズのシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」の新モデル「Raspberry Pi 2 Model B」を発売した。同社ECサイトでの価格は4291円(税別)。
プログラム教育用教材として開発されたLinuxベースの小型コンピュータ。豊富なオープンソースソフトウェアが動作すること、安価な値段などで人気を集め、2012年の発売以来、世界で400万台以上が販売されている。
コストパフォーマンスはそのままに、プロセッサとメモリを強化し、6倍超の高速化を実現。プロセッサにはARM Cortex-A7コアを4基備えた「BCM2863」を採用し、メモリ容量は1Gバイトに。GPIOやUSBポートの入出力部分、高効率スイッチング電源、ボード形状などは従来品の「Model B+」と同等。Raspberry Pi 1と完全に互換性があるとしている。
開発元の英Raspberry Pi財団のブログによると、米Microsoftの協力の下、Windows 10が開発者に無償提供されるようだ。MicrosoftはWindows 10のRaspberry Pie 2対応と同コンピュータの開発者/メイカーズ向けにWindows 10を無償提供する方針を明らかにし、IoT向け開発者プログラムへの登録を呼び掛けている。
現行品で用意されている廉価版「Model A+」の新モデルの年内の発売は予定していないという。
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