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WindowsサーバからNASに乗り換えるとき気をつけるべきことは?仕事で使うNAS 第2回(4/4 ページ)

「仕事で使うNAS」の連載第2回では、WindowsサーバからNASに乗り換える際、注目すべきポイントを見ていく。

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不必要なサービスの停止

 さて、今までASUSTOR NASでは「なにができるのか」を見てきた。実際に移行を行う場合には「なにを残すか」「なにをなくすか」という視点でも考える必要がある。

 既存のWindowsサーバを完全に置き換えることがベストソリューションとは限らない。例えば、Windowsサーバのディスク容量が不足してきても保守の関係などで内蔵HDDの追加がしづらく、やむを得ずUSB接続の外付けHDDを次々と追加している場合は、ディスク増設のしやすいASUSTOR NASにあえて、ファイルサーバ部分「だけ」を移管するのがいいだろう。一部を移すことで既存のWindowsサーバも負荷が軽減し、ファイルサーバ以外のパフォーマンスが向上することも十分考えられる。

 また、あまり活用できていない機能であれば、思い切ってやめてしまうというのも1つの方法だ。

 そのほか、NASキット特有のサービスには気をつける必要がある。実際に研究機関で導入したNASが外部からアクセスできるようになっていた、という事例があった。詳細は不明だが、クラウドサービスをうたうNASキットでは外部からのアクセスを実現するためにUPnPを使ってルータの設定を変えるものもある。気づかぬうちにグローバルIPアドレスを持たないはずのNASが外部から到達可能になっていた、ということもあり得る。不要なサービス――ビジネス用途であれば特にエンターテインメント系やクラウドサービス系のサービスは確実に止めておこう。

 最後に保守についても確認していこう。ASUSTOR NASの場合、ハードウェア保証は筐体とディスクが別になる。ディスクを交換しても保証が切れないのはメリットだが、基本的にセンドバックの対応になるので故障の際にどのような対応が必要かはあらかじめ押さえておきたい。

 さて、連載第3回では、今回触れたサービスについてより具体的な設定方法や移行方法を解説していく。

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NAS | ASUSTOR | 運用管理 | 初期設定 | ファイル共有


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