Cintiq使いの漫画家が「VAIO Z Canvas」を真剣にレビューする:液晶ペンタブに新時代が到来!(4/6 ページ)
プロの絵描きが使うなら、液晶ペンタブレットは「Cintiq」しかあり得ない、いや「VAIO Z Canvas」ならあり得る! ネットでそんな論争を見かけるが、実際はどうなのか? PC USERでおなじみの漫画家(Cintiq愛用)がVAIO Z Canvasの製品版をチェックする。
VAIO Z Canvasならではのワンタッチボタンも装備
ところでショートカットと言えば、Cintiqの場合だと本体のエクスプレスキーを使って操作できるのが便利だったりする。VAIO Z Canvasでは、本体上面の左側にあるボタンを押すと「ショートカットキーメニュー」が画面にポップアップし、似たようなことが可能だ。絵を描くときによく使う各種のキーやショートカットがプリセットされており、作業の効率化が図れる。もちろんキーセットは自分好みにカスタマイズできる。
初期設定ではショートカットキーメニューを呼び出すと、左端から現れるメニューに押し出されるように、アクティブなウィンドウが右にずれて、自動的にサイズが調整される。グラフィックスソフトのツールパレットがショートカットキーメニューに隠れないように配慮しているのだ。ただ、このショートカットキーメニューを消してもウィンドウのサイズは元に戻らない。これが不便だと思う場合は、自動サイズ調整機能をオフにすることも可能だ。
ショートカットキーメニュー呼び出しボタンの逆側(本体上面の右側)には、静電容量式タッチパネル機能のオン/オフ切り替えボタンが付いている。仕上げ作業のときなど、タッチパネルの誤操作を確実になくしたい場合は、このボタンで簡単に液晶ディスプレイのタッチ機能を無効化し、ペンでの描画に集中できる。
面白いのが、タッチ機能をオフにしていても、ショートカットキーメニューはタッチ操作できるということだ。ショートカットキーメニューのエリアだけタッチ操作に対応するという、器用な仕様となっている。
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