「ideacentre Stick 300」の“2万円を切る”実力を確かめる:レノボのスティックは安心して使えるか(1/2 ページ)
HDMI対応テレビに接続すればWindows PCの機能を追加できるスティック型PCにレノボも参戦。ファンを内蔵するその実力を酷暑の日本でチェックしてみた。
ココが「○」 |
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・税別2万円を切る価格 |
・ファン内蔵でも意外と静か |
ココが「×」 |
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・ゲームは厳しい処理能力 |
・キーボード付属は台数限定 |
コンパクトなボディに機能を詰め込む
「ideacentre Stick 300」は、ディスプレイのHDMI端子に差して使うスティック型のWindows導入PCだ。スペックや外観ですでに登場している同じ種類の製品と大きな差はない。しかし、レノボ・ジャパンの製品らしく、価格を抑えてコストパフォーマンスの高いモデルとした。8月7日から全国家電量販店で出荷を開始する。
初回出荷4000台では、日本マイクロソフト製のワイヤレスキーボード「All-in-One Media Keyboard」が付属して価格は税別1万9500円前後になる。All-in-One Media Keyboardは、ノートPCサイズのコンパクトなキーボードとタッチパッドを一体化したモデルだ。Windowsの運用にはマウスとキーボードは必要になるので、こうした2in1キーボードが付属するのはユーザーにとって助かる(なお、今回の試用品ではAll-in-One Media Keyboardは付属していなかったため、記事では手持ちの「Logicool Wireless Touch Keyboard k400r」を使用してテストしている)。
ideacentre Stick 300が導入するOSは、32ビット版 Windows 8.1 with Bingだ。Windows採用のスティック型PCでは、Windowsの持つアプリケーション資産をそのまま流用できるのが最大のメリットだ。Windowsユーザーであれば、普段使っているアプリケーションを使用することにより、活用できる範囲が広くなる。
本製品のサイズは、125(幅)×37.6(奥行き)×14.5(高さ)ミリとコンパクトだ。これまで登場した同種製品と同じく、標準的なUSBメモリが二回りほど巨大化したような外観だ。HDMIにはカバーも用意しており、外出先などに持って行くときなどに本体から飛び出ているHDMIコネクタ部分を保護してくれる。電源スイッチは本体の右側面に用意している。電源を投入するとブルーのインジケータが点灯する。
システム構成も、ほかの同種製品と大きな違いはない。CPUはAtom Z3735F(1.33GHz/最大1.83GHz、4コア4スレッド、2次キャッシュメモリ2Mバイト)、システムメモリはDDR3L 1333MHzが2Gバイトとなっている。ストレージは容量32GバイトのeMMCだ。デバイスマネージャーで確認すると、評価用機材ではキングストンの「S10032」を載せていた。なお、プリインストールアプリはなく、完全にプレーンな仕様となっている。駆動電力は、USB、もしくは、USB電源供給型のACアダプタ経由で供給する。
インタフェースは、HDMIのほかに、USB 2.0 Type-A、電源供給用のMicro USB 2.0、そして、モバイルデバイスなどと保存データを共有できるmicroSDスロット(SDXC対応)を備えている。USB 2.0は標準的なType-A形状で、All-in-One Media Keyboardを使用する場合は、USBドングルをここに接続するため、周辺機器を追加したい場合は、USBハブなどを別途用意する必要がある。
無線接続については、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0に対応している。マウスやキーボード、ヘッドフォンなどについてはBluetooth接続を使う手もあるが、ペアリングにはWindows側の設定が必要なので初期設定にはUSB接続のキーボードとマウスが必要となる。
付属品としては、電源供給用のUSB接続ACアダプタと本体をつなぐためのUSBケーブルが付属している。このほか、奥まった場所にHDMIがあるディスプレイでも運用できるよう、HDMI延長ケーブルも用意している。
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