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「目指したのは史上最強のThinkPad」――レノボ、モバイルワークステーション&ビジネス向けデスクトップPCを発表(1/2 ページ)

「全てのワークステーションユーザー、PCのパワーユーザーに史上最強のThinkPadをお届けしたい」という、開発者の熱い気持ちが込められたThinkPadのモバイルワークステーション新モデルや、ユーザーの声を多く取り入れたThinkCentreの新モデルが登場した。

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 レノボジャパンは11月17日、ハイエンドプロフェッショナル向けモバイルワークステーション(以下、WS)の「ThinkPad Pシリーズ」計2機種と、ビジネス向けデスクトップPCの「ThinkCentre Mシリーズ」計5機種を発表した。同日に行われた製品発表会では、それぞれの特徴や魅力を担当者が語った。

「ThinkPad Pシリーズ」

 ThinkPad Pシリーズは、Mobile Xeonプロセッサを世界で初めて搭載したモバイルWSだ。「ThinkPad P70」が17インチで「ThinkPad P50」が15インチモデルとなる。

「ThinkPad P70」
「ThinkPad P70」
「ThinkPad P50」
「ThinkPad P50」

 これまでのモバイルWSは、デスクトップWSにどうしても性能が及ばないので、ユーザーは使い分けを強いられるという状況だったが、CADや3DCGモデリングといったマシンパワーが要求される用途に最適なMaxwell世代のNVIDIA Quadro GPUやエラー訂正機能「ECC」をサポートする64Gバイトメモリを搭載することで、エントリーデスクトップWSの領域までカバーできるパフォーマンスをThinkPad Pシリーズで実現したという。

 特に今回の目玉機能として挙げられたのが、CPUとGPUクーラーを連結して2つのファンを自動制御する「FLEX Performance Cooling」だ。動作状況に合わせてCPUやGPUの冷却優先度を変えることで、全体の冷却性能、パフォーマンス、パーツ寿命の向上、さらに前世代機比で最大15%の静音に貢献するという。

 ファンの冗長性と連結機構によってどちらか片方のファンが故障しても、50〜60%程度のパフォーマンスで動作できるため、ビジネスにおける事業継続性にも有利という。

冷却機構の優先度を自動で変更
稼働状況にあわせて冷却機構の優先度を自動で変更する

 さらに、システムの状況をリアルタイムに監視しながらCPU電圧を制御することで、高クロック動作を長時間維持できる「Lenovo Automatic Turbo Boostテクノロジー」を搭載。4.39Gバイトの4K動画を1K解像度にトランスコードするテストで、10.3%の性能向上を確認したという。本機能のコンセプトは、1ランク上のCPUへ投資するより、同じCPUのまま性能を極限まで引き出すというものだ。なお、本機能はオーバークロック機能ではないため、CPUの寿命を縮めるとはないという。

 バッテリーで動作する際のパフォーマンスも前世代機より改善が図られた。モバイルWSにもかかわらず、「バッテリー駆動時に、アプリケーションによっては十分なパフォーマンスが得られないのでいつもACアダプターを接続して使用している」というユーザーの声を受けたものだ。

バッテリー駆動時
バッテリー駆動時に、他社製品は全体のパフォーマンスが最低で22.6%まで低下してしまうのに対し、ThinkPad P70は87%のパフォーマンスを発揮できるという
Workstationドック
ThinkPad P70にThinkPad Workstationドックを接続したところ
ThinkPad P50の背面
ThinkPad P50の背面

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

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