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「NuAns NEO」ならスマホを超小型PCとして活用できる?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/3 ページ)

デザインにこだわったWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「NuAns NEO」が注目を集めているが、機能面でのポイントは「Continuum for Phones」に対応するかどうかだ。

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Continuum for Phonesの接続は3タイプ

 本誌でコラム等を執筆しており、NuAns NEOの開発メンバーである本田雅一氏によれば、NuAns NEOのContinuum for Phonesは問題なく動いており、パフォーマンスも十分という。

 ただし、NuAns NEOのContinuum for Phones機能は周辺機器との接続が全て無線で行われるため、Wi-Fiでインターネット接続する場合はパフォーマンスが安定しない場合があり(ストリーミング動画をスマートフォンで受信して外部ディスプレイにMiracast中継する場合などが考えられる)、チューニングが必要になる可能性もあるようだ。

 Continuum for Phonesは周辺機器との接続パターンが3種類存在し、実はNuAns NEOにおける同機能の利用形態もこれに縛られている。

Continuum for Phonesの接続は3タイプ
Continuum for Phonesには3種類の利用形態がある。単純にディスプレイにMiracastするもの、あるいはドックを使って有線または無線で接続する方式だ

 1つは、単純にスマートフォンからMiracast経由で無線ドングルが接続された外部ディスプレイに映像出力配信を行う場合で、これについては特に問題ない。ただし、ディスプレイ出力用のWi-Fi Direct(Miracast)とインターネット接続を同じWi-Fi接続でまかなうため、前述のようにパフォーマンスが安定しないケースもある(ドングル側のMiracast extensionsサポートが必要だという)。

 2つめがWireless Dockを組み合わせてキーボードとマウスの周辺機器を接続する場合だ。ディスプレイ接続は引き続きMiracastの無線経由だが、キーボードとマウスについては無線(Bluetooth)と有線(USB)のいずれかのオプションが選択できる。

 全て無線接続の場合はドックなしでMiracast+Bluetooth×2で対応可能だが、キーボードとマウスでUSBの有線接続を選択した場合、Wireless Dock経由でスマートフォンと無線接続されることになる。

 この場合、外部ディスプレイはWireless Dockに有線接続され、スマートフォンとWireless DockはMiracastで無線接続される。キーボードとマウスはMiracast UIBC(User Input Back Channel)の利用で、やはり無線でMiracast信号と合わせてやりとりされる。UIBCはMiracastの追加仕様で、Miracast extensionsと合わせて周辺機器側(この場合はWireless Dock)の対応が必要だ。

 3つめがWired Dockによる有線接続で、スマートフォンを含めて全てが有線接続されるため、パフォーマンス的には安定する。ただし、全信号をUSB経由で流すため、USB 3.0以上のサポートならびにUSB Type-Cの利用が強く推奨されている。これは以前にも解説したように、USB 3.x Type-Cで提供される充電の仕組みとDual Roleが重要な役割を果たしていることに由来する。

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