「コードが書けなくてもレスポンシブデザインは作れる」――アドビ、Muse CCなどWeb関連ツール3製品をメジャーアップデート:Animate CCに名称変更
アドビシステムズは、「Animate CC(旧Flash Professional)」「Muse CC」「Bridge CC」の計3製品をメジャーアップデート。新機能などを追加する。
アドビシステムズは、2月9日14時より「Animate CC」「Muse CC」「Bridge CC」の計3製品をアップデートし、Creative Cloudで提供を開始する。
Animate CCは、バナー広告の作成やインタラクティブなアニメーションなど、マルチプラットフォームに対応するアニメーション制作ツール「Flash Professional」を名称変更したもの。同社によれば、Web業界ではHTML5がスタンダードになりつつあり、既にFlash Professional CCで制作される3分の1がHTML5コンテンツとなっているという。「名称にFlashと付けてしまうと、制作できるコンテンツに制限があるイメージを招いてしまうため、メジャーアップデートのタイミングで名称変更した」としている。
主な新機能として、「CCライブラリとAdobe Stockの統合」「TypeKitサポート(HTML5 Canvasa)」「ベクターアートブラシと新しい描画ツール」「360度回転するステージ」「カスタムエクスポートオプション(4Kビデオを含む)」「OAM書き出しサポート(Muse、Dreamweaver、InDesign)」などを追加する。
Muse CCは、コーディングが不要の直感的なWebデザイン・制作ツール。新機能として「自由なレスポンシブデザイン手法」「CCライブラリとAdobe Stockの統合」「その他強化機能(AiデータをペーストするとSVGに自動変換といったSVGサポート、アニメーション付きのステート変更効果、さまざまな使い勝手の向上)」などを追加する。
画面サイズによって表示するレイアウトを動的に表現できるレスポンシブデザインを、コーディング無しで制作できる新機能はこれまでにない目玉機能だ。同社は「コーディングができない人だけでなく、コード使い捨て、メンテナンス不要といった短納期で片付けたいプロジェクトや案件ではコーディングに長けた人であってもMuse CCを使うというのも選択肢の一つになりうる」としている。
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