ハード的変化のないApple Watchが今、日本で注目なワケ:林信行が見るApple発表イベント(2)(2/2 ページ)
米Appleスペシャルイベントの目玉は、4型「iPhone SE」と9.7型「iPad Pro」の2製品だが、ここではあえてそれに触れず、新しいApple WatchとApple TVに注目してみたい。日本にとっては非常に誇らしいニュースがある。
5000本アプリ突破のApple TVは音声認識機能が進化
Appleが昨秋「テレビの未来はアプリだ」と言って発表したSiriリモートが付属する新型Apple TVも好調で、数は発表されなかったが、これまでのApple TVの中でも最も売れていることが明かされた。2015年10月末に発表されたばかりだが、既に同製品のtvOS上で動くアプリも5000本を突破したという。
最も人気があるのはHuluやNetflixなどのようなビデオ・オン・デマンド型のサービスだが、米国では、例えばバスケットボールの試合を2つ同時観戦できるアプリなども登場している。このほかにもゲームや教育的コンテンツなどさまざまなアプリが出て人気を博している。
これまでSiriリモートから音声で検索できるのは、AppleがiTunes Storeで販売している映画やテレビ番組だけに限られていたが、tvOSのアップデートで米国ではhuluやNetflixを始めとする20以上のサービスで配信されてる映像コンテンツについてもSiriを使って音声検索ができるようになる。
Siriの音声入力によるIDやパスワード、検索文字列などの文字入力、Siriを使ったApp Storeアプリの検索、iCloudフォトライブラリーの表示、ライブフォト、複数のアプリアイコンを1つのフォルダにまとめる機能がサポートされる。これらの新機能を満載したtvOSは、同日よりリリースが始まっているので試してみてほしい。
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