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台湾メーカーの“NASキット”と国内メーカーの“NAS”は何が違う?SOHO/中小企業に効く「NASキット」の選び方(第1回)(2/4 ページ)

法人はもちろん、家庭でもネットワークストレージの「NAS」が普及する中で、近頃存在感を増しつつあるのがQNAPやSynology、ASUSTORなどの台湾メーカーが手掛ける「NASキット」だ。そんなNASキットの選び方を紹介する本連載の第1回目は、国内メーカーのNASとの違いについて解説する。

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マウスを用いてブラウザ上で直感的な設定が可能

 国内メーカー製NASとのもう一つの大きな違いとして、ブラウザ上で操作可能なNAS OSを採用していることが挙げられる。QNAPであれば「QTS」、Synologyは「DiskStation Manager」(DSM)、ASUSTORは「ASUSTOR Data Master」(ADM)と各社で呼び名は異なるが、いずれもタブレットやデスクトップPCに似たアイコン中心のGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を採用しており、ブラウザ上でさまざまな設定をマウスを使って直感的に行える。

QNAPの「QTS」
QNAPの「QTS」。iOSやAndroidなどタブレットによく似たデザイン
Synologyの「DSM」(DiskStation Manager)
Synologyの「DSM」(DiskStation Manager)。こちらはWindowsなどデスクトップに似たルックスを持つ
ASUSTORの「ADM」(ASUSTOR Data Master)
ASUSTORの「ADM」(ASUSTOR Data Master)。こちらもQNAP同様、タブレットライクなデザインだ

 国内メーカーの製品も、ブラウザ上で設定を行う製品がほとんどだが、アイコンを用いた台湾メーカー製品の直感的な分かりやすさ、洗練された操作性には遠く及ばない。どのモデルも共通のOSを搭載することから、HDMI出力のようなハードウェアに依存する機能や、上位モデルと下位モデルとで異なる機能を除けば、操作性は共通であり、それゆえ機種の乗り替えも容易だ。

 また、国内メーカーのNASは機種ごとに個別のファームウェアが用意していることがほとんどで、バージョンアップの時期もまちまちだったりするが、台湾メーカーの製品はそのようなことはない。特にSynologyのNASは最近「DSM 5.2」から「DSM 6.0」へとメジャーバージョンアップが行われたが、これは過去数年のモデルで一斉にバージョンアップが行われた。イメージ的にはAppleのiOSなどと同じで、ユーザーにとっては最新の機能を長期間使い続けられるメリットがある。

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