起業家たちにはそれぞれ異なるバックグラウンドがありますが、彼らはどのようなことを考えてサービスを作ったのでしょうか。過去の記事と彼らの名言から、その根本を探ってみたいと思います。
ザッカーバーグ氏の成功哲学
Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ氏は2011年、カリフォルニア州メンローパークのベルヘイブン中学校の卒業式でスピーチをしました。
ザッカーバーグ氏は「成功に近道はない」ということや、「自分のまわりの愛する人々との関係を大切にしよう」とスピーチ。Facebookのようなサービスを作るには、強い信念と、他者の協力が必要不可欠です。愛されるサービスを作るために、まわりの人々を大切にする心が何よりも重要です。
「若いときは2度と来ない」孫正義氏
2014年に始まった留学プログラム「トビタテ!留学JAPAN」。過去、その第1期派遣留学生壮行会で、ソフトバンクグループ創業者孫正義氏が激励のスピーチを行いました。
「人生で若いときは二度と来ない」と語る孫氏は「1日1秒を大切にしてほしい」と、16歳という若さで自分や家族の将来のため渡米した自身の体験をもとに話します。「国籍なんか関係ない、同じ人間だ」という強い思いを持ち「がむしゃらに勉強してきて、今がある!」と学生たちに語りかけました。
Google創業者の「クレイジーさ」
Googleの共同創業者ラリー・ペイジ氏は、2009年に母校ミシガン大学の卒業式でスピーチを行いました。
世界最大の検索エンジン「Google」を開発したペイジ氏は「いま現在、私レベルにクレイジーな人は世の中に数えるほどしかいない」と、「クレイジーに自分の好きなことを追い求め、自らを高めていくこと」の大切さを語り、夢を諦めないことを説きました。
6歳の頃からコンピュータを触りはじめたペイジ氏。好きなことをクレイジーに突き詰めた結果、世界最大の検索エンジンを世に生み出すことができたのでしょう。
「同じリスクなら世界を変えるリスクを」(元Google及川氏)
Google Chromeの開発にも関わったIT技術者及川卓也氏は、2012年にNHKで放映された「プロフェッショナル―仕事の流儀」で「世界を変えるとは、いままでの仕組みを変えて新しい価値観を提供し、社会をよりよくすること」と語っています。
さらに「遠回りすることもいとわず、当たり前を否定する」「誰のために、何のために作るのかという目的を常に念頭に置くこと」など、エンジニアでなくとも当てはまる、チームとして動く際に大切なことを教えてくれました。
偉人たちの共通点
「迷わずやってみる」「若いときは2度と来ない」など、若いときにどれだけ堂々と行動できるかが、偉人たちの共通点といえそうです。近道などはなく、もちろんリスクも承知で。偉人たちの言葉は、いつでも輝いて見えますね。
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