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“ヴァーチャル・セックス”は、何を産み出す? 「アダルトVRフェスタ」で最前線にいるクリエイターに聞く技術の進歩には、いつも人間の欲求があった(2/3 ページ)

「歴史上、ポルノが繁栄しないメディアなど存在しない」――VRブームを迎えた今、水面下で盛り上がりを見せるのがアダルトコンテンツだ。VRは“大人の快楽”にどんなブレイクスルーをもたらすか。国内初となるイベント「アダルトVRフェスタ01」で、アダルトVRの最前線にいるクリエイターたちに話を聞いた。1ページ目はVRの現状、2ページ目以降はアダルトVRに関する話題を取り扱う。

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アダルトVRを集めたイベントが開催、秋葉原に人だかり

 6月12日に、日本初となるアダルトVR体験型イベント「アダルトVRフェスタ01」が東京・秋葉原で開催された。一般受付開始の14時前には会場に長蛇の列ができ、警察の介入によって列は解散、途中で入場受付を打ち切ったほどだ。入り口にいたスタッフによれば、最終的に入場できたのは300人ほどだったという。

アダルトVRフェスタ01
最新のアダルトVRコンテンツを体験できる

 本イベントは、いち早く実写アダルトVRコンテンツをWeb配信している「AdultFestaTV」や、アダルトVRコンテンツを制作している同人クリエイターなどが出展しており、実際にコンテンツを体験できるというものだ。

 実写アダルトVRコンテンツを供給するAdultFestaTVは、Oculus Rift DK2やGear VRなどで再生できるVRアダルトビデオを取り扱っているサービスで、国内でもかなり早い段階で本格的なVRに取り組んでいたパイオニア的存在だ。筆者がこれまで体験したVRコンテンツで一番衝撃を受けたのも実はこれである。

 実際に配信されているアダルトVRコンテンツは男性側の主観視点が中心で、ユーザーの顔の動きに合わせて視点が動かせるだけでなく、3D撮影による立体視によって、相手の物体的な存在がリアルに感じられるのが特徴だ。映像の中で顔を近づけられると、本当に顔がこそばゆくなる感覚が得られる点には非常に驚かされた。


視点を動かせるだけでなく、映っている人物が立体的に見えるのがポイント。近づかれると、ほんとうに顔がこそばゆくなる感覚がある。セクシー女優の方にも話を聞いたが、撮られる側は特に通常の撮影と意識することは変わらないという

「Oculus Rift」か「Gear VR」を持っている人なら、今すぐにコンテンツをダウンロードして自宅で体験できる

 会場には、実写の3DVRコンテンツを撮影する機材デモも行われていた。VRアダルトコンテンツの撮影を請け負う技術メーカー担当者によれば、もともとモーションキャプチャーを使った画像解析を手掛けていたが、2013年頃(Oculus Riftの開発者向けキットが登場)からVRに着目し、研究を進めてきたという。同社はアダルト以外のVRコンテンツも手掛けているが、「アダルトからでないと(VRといった新技術は)なかなか広がらない」(技術メーカー担当者)と、アダルトによるVR普及に期待を寄せている様子だった。

GoProを2台
撮影には視野角を220度(通常は約170度)まで撮影できるように改造したGoProを、3D撮影のために2台利用する。同社が提供するVRアダルトコンテンツは、後方視点を用意していない(後ろを振り向くと真っ黒になっている)が、これは「スタッフを消す処理が必要」「コンテンツ的に後方視点が重要でない」ということから、現時点では不要と考えているとのこと

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