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「でも感想言いたいじゃん」 ネットは“ネタバレ禁止”が当たり前なのか?

ネタバレって悪いこと? どこからがネタバレなの? 大須先輩も何者かに絡まれているようです。

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 オタクである大須先輩と一般人の栄(さかえ)ちゃんと一緒に、オタクが使うテクノロジーとその日常を紹介していく本連載「オタテク」。今回のテーマはネット上での「ネタバレ」についてです。

大須(おおす)先輩

……日本橋の銀行に勤めるアラサーオタク女子。仕事帰りに秋葉原へ行くことも多い。

好きな声優は久保ユリカ。栄ちゃんの同僚であり、先輩。

夏アニメの推しは「あまんちゅ!」「レガリア The Three Sacred Stars」(4話目以降の延期に心を痛めていたが、ようやくの再開に狂喜乱舞している)。レッドマンが好き。

栄(さかえ)ちゃん

……大須先輩の後輩。大須先輩と同じ日本橋の銀行に勤務。非オタクの一般人。

過去、大須先輩から好きな声優を聞かれたときは「大山のぶ代さん」と答えている。大須先輩のチケット争奪戦を手伝ったり大須先輩が喜ぶPCをわざわざ選んだり、なんだかんだ言っても大須先輩の面倒を見る。


ネット上はネタバレ禁止空間?

終わることなきネタバレ議論

 この夏は「シン・ゴジラ」や「君の名は。」など国産映画の話題作が続けて公開されたこともあり、ネット上でのネタバレについての議論が普段以上に交わされたように思います。

 まず考えてみたいのが、「そもそもネタバレは悪いことなのか?」ということ。これに関しては、「絶対禁止!!! ネタバレするなら最初にその旨を書いてからじゃないとマナー違反だし、不意にネタバレを喰らってしまったときのダメージは計り知れない!」という“厳禁派”と、「特に気にならない。むしろ事前にストーリーの注目ポイントが分かっていたほうが、作品全体を初見から楽しめる」という“無問題派”に分かれるようです。体感では、後者の方がだいぶ少ないように思われますが。

 また、そうしたネタバレの善悪とは別に「どこからがネタバレなのか?」というのも意見が分かれる問題です。一般には「ストーリーの核心に触れるのはNG」というのが大多数の共通意見のようですが、中には「面白かった/つまらなかった/笑えた/泣けた」などの個人の感想(感情)すらネタバレに含まれるという「エモバレ(禁止)」派もいるとのこと。完全にまっさらな状態で作品を見ないと、自分の判断が他人の考えに引きずられて(影響を受けて)しまうということなのでしょう。

 さらに、「ネタバレがNGだとして、どうやって避ける?」ということも考えなければなりません。これから作品を見る側としては、「SNS断ち」をするなどの工夫が必要になりますし、逆に既に作品を見終えて感想を言いたい側としては、事前に「ここから先はネタバレです!」などの警告を入れるといった配慮が必要になってきます。

 一般の人の意見や感想が簡単に目に見えるようになってしまったネット時代ならではの「ネタバレの悩みあれこれ」。まだまだ議論は尽きそうにありません。

 次回もオタクが使うテクノロジーを紹介していくのでお楽しみに!

用語:東山源次

 結婚したのか……? 俺以外の奴と

用語:ミニリュウ

にょろにょろしたドラゴンポケモン。41-64-45-50-50-50。レベル30でハクリューに進化しレベル55でカイリューに進化する。そのカイリューは91-134-95-100-100-80。合計600。

とくせいマルチスケイルも相まって硬い。主が生身の人間に「はかいこうせんを撃て」と命令してきてもすてみタックルに留めておく優しいポケモン。

用語:ふセッター

ツイッター上では伏せたい部分を○○と変換でき、最後のURLに飛ぶと○○の部分が見れるというサービス。

愛しのミスト様

今年で10周年を迎えた「ルーンファクトリー」シリーズの記念すべき初代「ルーンファクトリー〜新生牧場物語」と「ルーンファクトリーフロンティア」のメインヒロイン。

天然でマイペースな女性で、記憶喪失で行き倒れの主人公になぜかいきなり「クワ」を渡し、「とりあえず水を……」とうろたえると次は如雨露を渡す。

更には、雨の日はほかの人と結婚していてもお構いなく家に上がり込んできたり、一般人が入るのは危険なダンジョンの奥地にいきなり「探しましたよ」と、図ったかのように現れたりする。そして彼女と結婚すると毎朝お弁当をくれるのだが、そのラインアップが「イワシ(そのまま)」「トマトの種」「小麦粉」「天ぷらうどん」。

4のとあるサブイベントで「これは材料だ。。。……弁当と言わない。どこの世界に、弁当にうどんを持たせる妻がいる!?」とラグナに怒られている(あきれられている)様子が確認できる。そんな彼女の溺愛するものは「カブ」

異常なまでにカブを愛するその姿は異様なまでの存在感を示している。付いたあだ名が「カブ神様」。

その異常なまでのカブへの愛はその後の続編にも影響を及ぼし、カブがシリーズの代名詞となりフロンティアには購入特典になぜか「カブの種」がついてきた。

続編の2と3に新規で登場する「サクラカブ」「金のカブ」には誕生には彼女が関わっている説明文が書かれている。でも酢漬けに調理してプレゼントすると嫌がる。あくまで生が好き。

ここまで圧倒的インパクトを放ち続けた彼女はついにミストとして登場していない4の購入特典ドラマCDに4の満を持して登場。「まだ眠れない貴方へ」というタイトルで寝かしつけてくれる。ちなみにこの漫画を描いてる人は無印はロゼッタ、フロンティアはセルフィと結婚しました。ごめんねミスト様。


著者名:黒居裕

 黒居裕(くろいゆう)。講談社『ヤングマガジン』第426回(10月期)の期待賞受賞。バイトをしながら漫画を描いてる声優オタクです。久保ユリカさんが好きです。

◆Twitter:@khpnVG(こはぽん)

◆PixivID:kohapon07


(漫画:黒居裕/編集:ITmedia)

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