「YOGA BOOK」は買い? 5万円台で未来を体験できる2in1タブレット(1/4 ページ)
まさに未来を感じるデバイス。レノボの「YOGA BOOK」は、2in1という既存の枠に当てはめることがはばかれるほど、新しい挑戦が盛りだくさんの意欲作だ。
ココが「○」 |
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・低価格ながら斬新で高級感ある外観 |
・タッチキーボードとペンタブを両立 |
・ペンで紙に書くと同時にデータ化も |
ココが「×」 |
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・充電しながらUSB機器を接続できない |
斬新なスタイルの2in1タブレット
レノボ・ジャパンから登場した「YOGA BOOK」は、360度回転する10.1型の液晶ディスプレイを搭載した2in1デバイスだ。こう書くと、よくあるキーボード付きのWindowsタブレットを思い浮かべるかもしれないが、他と全く違う製品に仕上がっている。
薄型軽量ボディーは独特のヒンジを搭載しており、洗練されたデザインが目を引く。それ以上にキーボード部に相当する「クリエイトパッド」が斬新だ。キートップがLEDで浮かび上がり、タッチセンサー式のキーボードとして使えることに加えて、上に載せて紙に書いた文字をリアルタイムでデジタル化できる「リアルペン対応のペンタブレット」としても使える。
CPU(SoC)にはAtom x5-Z8550を採用し、プリインストールOSはWindows 10とAndroidの2種類があり、それぞれLTEモデルとWi-Fiモデルが用意されている。今回はWindows 10版(YOGA BOOK with Windows)のWi-Fiモデルを試用したので、実際の使い勝手や性能を検証しよう。
洗練されたデザインの小さく薄く軽いボディー
まず目を奪われるのが、独特なボディーのデザインだ。B5サイズ以下とフットプリントが小さく、厚さ9.6mm、重さ約690gという薄型軽量ボディーは、高級腕時計のメタルバンドのような繊細かつきらびやかな「ウォッチバンドヒンジ」を備えており、これまでのPCとタブレットとは明らかに異なる雰囲気を醸し出している。
見た目は繊細に見えるが、ボディー、ヒンジのパーツともに剛性感は非常に高く、画面の角度も思い通りにしっかりと固定できる。かといってヒンジが曲げにくいということもなく、絶妙な調整だ。
具体的な本体サイズは約256.6(幅)×170.8(奥行き)×9.6(高さ)mmで、重量は約690g。実測での重量はぴったり690gだった。
ボディーサイズは約256.6(幅)×170.8(奥行き)×9.6(高さ)mmで、重量は約690g。フットプリントは「9.7インチiPad Pro」より少し大きい程度だ。Windowsモデルのカラーはブラックのみ
薄型軽量ボディーでバッテリー駆動時間は公称約13時間
充電はMicro USB 2.0ポート経由で行い、小型軽量のプラグ一体型ACアダプターが付属する。ただ、この他にUSB対応の周辺機器が接続できる端子はなく、充電中にUSB対応の周辺機器を利用できなくなるのは不便だ。
USB Type-Cポートが1基しかない「12インチMacBook」のように純正アクセサリーやサードパーティーからアダプターなどが用意されていないため、状況はより深刻だ。Micro USB 2.0では技術的にもハードルが高く、今後も登場してくる望みは薄い。Bluetoothなどを活用し、USBに頼らずに運用するしかないだろう。
Micro USB以外には、電源ボタン、ボリューム調整ボタン、Micro HDMI出力、ヘッドフォン/マイク兼用端子のほか、ピンで引き出すトレイ内にmicroSDメモリーカードスロット(SDXC対応)がある。また、Webカメラ(フロント200万画素/リア800万画素)も備えている。
バッテリーの容量は公称スペックでは「8500mAh」と電流容量の仕様のみ表記されているが、Windows上のバッテリーレポートで確認した電力仕様はフルチャージ容量約30Wh、デザイン容量は約32Whだった。公称のバッテリー駆動時間は約13時間だ。
左側面にACアダプター接続用のDC入力を兼ねたMicro USB 2.0、Micro HDMI出力がある。ピンで引き出すトレイ内にmicroSDメモリーカードスロットもある。LTEモデルの場合は、SIMカードもこのトレイを使う
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