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HDDは10テラに到達、M.2 NVMe SSDがブレイク、そしてフラッシュの乱高下が目立った2016年2016年のアキバを振り返る(後編)(3/4 ページ)

VRの台頭とグラフィックス&ゲーミング事情を中心にまとめた前編に続き、後編ではストレージ関連の動きを中心に2016年を振り返ってみたい。

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「A10-7890K」や「Broadwell-E」、「mini-STX」など、プラットフォーム系も動きあり

 プラットフォームの主流は2015年8月発売のSkylake系のままで、大きな変化はみられない。ただ、3月中旬には定格4.1GHz(Turbo時4.3GHz)で動作するAPU最上位モデル「A10-7890K」が税込み2万円前後で、翌週にはSocket AM1の最上位となる「Athlon 5370」が税込み6000円強で登場するなど、春はAMD製品が目立つ機会が多かった。

 当時、BUY MORE秋葉原本店は「現状Intel:AMDでシェアをみると9割がIntel。ただ、AMDも割安にマシンを組むなら悪くない製品を出しているんですよ。じわじわと伸びてくれたらいいですね」と語っていた。

 Intel勢では、上位クラスの新世代CPU「Broadwell-E」が5月31日に販売解禁。先だって対応するX99マザーも複数メーカーから登場しており、ハイスペック志向のユーザーの注目を集めている。

 特に話題になったのは最上位の「Core i7-6950X」で、税込み価格は21万円弱だった。ドスパラ パーツ館が「10コア/20スレッドのスペックが圧倒的で、高価ながら初入荷で早速好調に売れました」と語るとおり、まずまずの反響がはった様子だ。

 なお、主流の次世代となるKaby Lakeは年初に登場するとウワサされている。某ショップは「そこまで劇的な進化ではないので、じわじわ伸びるパターンになるでしょう」と予想していた。

3月中旬に登場したAMD「A10-7890K」

3月下旬に登場したAMD「Athlon 5370」

Intel「Core i7-6000」シリーズ。左が最上位の「i7-6950X」となる

 そのほか、小型プラットフォームでも秋にちょっとしたヒット作が生まれている。ASRockから8月に登場したベアボーン「DeskMini 110」で、税込み価格は1万7000円前後。mini-ITXよりも小さい140×147ミリのmini-STX規格に対応したマザーボードを内蔵しており、USB 3.0 Type-Cや、HDMI、DP、VGA出力をそれぞれ1基ずつ備えている。

 パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「TDP 65W以下ならいいのでCore i7-6700まで選べますし、ストレージもM.2 SSDをブートに使って、他に2.5インチHDDを2台使って大容量ボリュームを構築する手も使えます。かなり完成度が高いですね」と絶賛していた。

 実際、DeskMini 110はロングヒットを続けており、9月以降に単体のmini-STXマザーが複数メーカーから登場した後も安定した人気をキープしている。そのほか、10月下旬にGeForce GTX 1070/1060を搭載したベアボーン「ZBOX MAGNUS 1070/1060」が税込み16万円強と同15万円強、1カ月遅れてGeForce GTX 1080搭載の「ZBOX MAGNUS EN1080」が税込み31万円強で登場するなど、小型ベアボーンの幅も広がった。

夏からロングヒットしているASRock「DeskMini 110」

11月初旬にはASRockからも中身に使っているマザーが単品発売された

ZOTACのハイスペックベアボーン「ZBOX MAGNUS 1070」

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