ライター:斎藤充博
インターネットが大好きで、ウェブ記事を書くことがどうしてもやめられない指圧師です。「下北沢ふしぎ指圧」を運営中。
連載:コンピュータ・メモリーズ
1982年生まれの筆者が、人生を通じて出会ってきたガジェットの超個人的な思い出をマンガで振り返ります。
今ではパソコンの機能の1つになっている「ワープロ」。しかし昔は文章の作成しかできないワープロ専用機という物があったのです。有名なのが富士通の「OASYS」(オアシス)やNECの「文豪」やシャープの「書院」など。
我が家にやってきたのはOASYS。当時中学生だった僕は「これがあったら小説家になれるんじゃないのか」と思うのですが……。
OASYSの機能は今思えば不思議ですね。収納式のキーボードやハンドルがついていたりして「持ち運び」が前提になっているのに、電源は有線でバッテリーがついていません。重量も10キロありました。
もっとも当時はノマドなんてことをする人間はいなかったわけで、これで十分だったわけですが。
それにしても、推理小説を読んだ後の「自分が頭良くなった感じ」ってありますよね。あの感覚をこじらせると、このマンガのように小説を書けなくて落ち込むことになってしまいます。
「頭がよくなった感じ」は単なる錯覚なのですが、そんな錯覚を本当の自分の気持ちと思い込んでしまうのは中学生ならでは、という気がします。
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