販売方法は3種類のプランを用意
市場としては、大量の印刷枚数を必要とする「インクジェット軽印刷市場」として小売業、流通業、官公庁、自治体、学校、病院、印刷業を、既存の「複合機・プリンタ市場」として一般OA用途、官公庁、自治体、病院を主要ターゲットとしている。高速化により、これまでカバーしていなかったオフィスセンターマシンのコピー機や複合機も狙う。
インクジェット軽印刷市場には競合するラインインクジェットプリンタ製品もあるが、高速なだけでなく高画質という付加価値で差異化するという。また、複合機・プリンタ市場ではスピード2倍の高速性をアピールする。
購入方法については、月々の印刷枚数、1枚の印刷濃度の高さといったユーザーの利用形態を想定した3種類のプランから選べる。
「オール・イン・ワンプラン」は既存の「エプソンのスマートチャージ」同様、本体を購入せずに月額制で規定枚数まで印刷できるプラン。インク、メンテナンスボックス、保守サービスも含まれる。
5年契約の月額基本使用料は、LX-10000が7万円(税別、以下同)でカラー7000枚まで、モノクロ1万3000枚まで印刷可能、LX-7000が5万円でカラー3000枚まで、モノクロ7000枚まで印刷可能だ。超過分はページ単位で課金され、LX-10000がカラー3円、モノクロ0.8円、LX-7000がカラー3.6円、モノクロ1円。
「インク・スタンダードプラン」は機器本体を購入(プリントヘッドを含まず)し、インクや保守サービスを必要に応じて別途購入、契約するプラン。本体価格はLX-10000が250万円、LX-7000が200万円だ。ランニングコストはLX-10000がカラー1.5円、モノクロ0.4円、LX-7000がカラー2.3円、モノクロ0.6円。
「カウンター・チャージプラン」は機器本体を購入(プリントヘッドを含まず)、またはリーズで契約し、印刷した枚数分を課金するプラン。本体価格はLX-10000が250万円、LX-7000が200万円だ。ページ単位での印刷料金はLX-10000がカラー9円、モノクロ1.2円、LX-7000がカラー11円、モノクロ1.5円。
一般オフィス向けのA3複合機も強化
同社は「エプソンのスマートチャージ」対応モデルのA3複合機「PX-M7070FX」、A3プリンタ「PX-S7070X」も同時発表した。3月上旬にサービスを開始する。
A3複合機「PX-M7050FX」とA3プリンタ「PX-S7050X」の機能や構造を見直した後継機。両面同時スキャンの速度を45面/分に高速化し、液晶モニターのユーザーインタフェースと操作性、FAX機能を改善し、リモートメンテナンス機能を内蔵した。また、内部構造を見直してメンテナンスしやすくしている。
ターゲットは複合機・プリンタ市場で、コスト1/2をアピールして拡販を狙う。サービスプランは従来通り「オール・イン・ワンプラン」のみだ。5年契約の月額基本使用料は、PX-M7070FXが1万円から、PX-S7070Xが8000円から。
今回同社が発表したエプソンのスマートチャージ新製品を含む中期(3〜5年程度)販売目標は、インクジェット軽印刷市場で40%のシェア、低速(30枚/分クラス)のコピー機・複合機市場で5%のシェア、高速(50枚/分クラス)のコピー機・複合機市場で5%のシェアを掲げている。
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