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もっと若者にPCを――「LAVIE Hybrid ZERO」「LAVIE Note Mobile」 2017年春の挑戦(1/2 ページ)

世界の先進国と比べて、日本の若者のPC普及率は低い。なぜ若者はPCを使わないのか――疑問を突き詰めて開発されたのが、NECパーソナルコンピュータの軽量2in1 PC「LAVIE Hybrid ZERO」と新モバイルノートPC「LAVIE Note Mobile」だ。

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 NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は2月7日、「LAVIE Hybrid ZERO」の2017年春モデルと「LAVIE Note Mobile」を発表した。

 同社の留目真伸社長は、これら2機種が「キャンパスモバイル」であると説明する。その“心”はどこにあるのだろうか。

留目社長と近藤カコさん
発表会のフォトセッションに臨む留目真伸社長(左)とモデルで現役女子大生の近藤カコさん(右)
LAVIE Hybrid ZERO(第4世代)とLAVIE Note Mobile
LAVIE Hybrid ZERO HZ750/GAG(左)とLAVIE Note Mobile NM550/GAG(右)

低い若者のPC普及率(ただし日本のみ)

留目社長
発表会冒頭であいさつに立つ留目社長

 日本の若者は、他の先進諸国の若者と比べてPCの普及率が低いと言われている。

 内閣府が2013年に行った「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」の生データを分析した舞田敏彦氏の「パソコンを持たない若者」によると、日本の13〜15歳の若者のうち、約7割が自分用のデスクトップPCもノートPCも持っていないという。調査対象の他国ではその割合が1〜2割程度であることを考えると、隔世の感すらある。年齢層が高くなるにつれて非所持率は下がっていくが、それでも24歳までは他国よりも高い水準にある。

 そのような現状を踏まえ、NECPCではNECやWDLC(Windows Digital Lifestyle Consortium)などと協力してPC普及に向けた啓発活動を行っている。

PC所持率の低い日本の若者
日本の若者は、諸外国と比較して自分用のPCの所持率が低い
啓発活動
若年層のPC利用を促進すべく、さまざまな活動を行っている

PCに触れる機会が少ない→社会人になって困る

 しかし、若者へのPC普及はそう容易ではない。NECPCが行った調査によると、大学4年生の半数近くは(ノート)PCを全く持ち歩いておらず、約7割は「PCスキルは必要だと思うが、自信がない」と感じているという。就職活動や卒業論文など、PCが大活躍しそうな年次であっても、このような状況だ。

 「スマートフォンがあるからいいじゃない」という声も聞こえてきそうだが、社会人として就職すると、全ての作業をスマホで完結させられるとは限らない。PCのスキルも重要になってくる。

 ところが、同社が企業採用担当経験者に対して行ったアンケートでは、スマホ普及によって新卒者のPCスキルが「下がっている」「やや下がっている」と答えた割合が4割を超えた。

 PCに触れる機会が少なかったが故に、PCスキルを磨く機会も少なく、社会人になって初めて困る――そんな若者の姿が浮かび上がってくる。

大学生・採用担当経験者への調査
NECPCが大学生・採用担当経験者を対象に行った調査の結果の一部。ほぼ毎日ノートPCを持ち歩いていた筆者からすると、ある意味で衝撃的だった

そもそもなぜ持ち歩かない?

 PCスキルを磨くには、PCに触れる機会を増やせば良い。PCの機会を増やすには、持ち運びやすいノートPCを買えば良い――と、単純に行かないのが世の常である。

 先述の調査では、PCを持ち歩く大学生・持ち歩かない大学生の双方にその理由を尋ねている。「持ち歩かない派」が挙げた主な意見は以下のようなものだ。

  • 重い
  • 場所を取る
  • スマホでもそれなりに済む
  • バッグにしまうには大きすぎる
  • 壊れるのが心配
持ち歩く理由・持ち歩かない理由
大学4年生がノートPCを持ち歩く理由・持ち歩かない理由

 これらの問題を解決できれば、ノートPCを持ち歩く学生はもっと増えるはず。NECPCは、どのようにノートPCを持ち歩く学生を増やそうと考えているのだろうか。

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