クリエイティブな環境を持ち歩く――14型ノートPC「DAIV-NG4500E1-S2」(2/2 ページ)
クリエイター向けPCブランド「DAIV」シリーズから、コンパクトなノートPCが登場した。持ち運びが可能な14型サイズながら外部GPUにGeForce GTX 1050を搭載。
さて、最初に行うベンチマークテストは、3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」だ。結果は、CPUで738(cb)、シングルコア時で160(cb)となった。ノートPCとしては非常に高い性能を有していることが分かる。
さらにシステムの総合性能を見るPC Mark 8の結果だ。結果はHomeが3448、Creativeが4396、Workが4774となった。全体的にな性能はミドルレンジクラスのデスクトップに匹敵するものとなっている。参考用にGPUをGeForce GTX 1050とIntel HD Graphics 630を自動選択するハイブリッドグラフィックスモードで、Creativeを計測している。結果は3790と低い数字になった。自動切り替えが対応しきれないアプリケーションでは、GPUを固定設定することが有効であることが分かる。
続いて3DMarkでの結果を見てみよう。このテストではGPUをGTX 1050に固定して測定を行っている。3DMarkの中でマルチGPUシステムなどの検証に使われるFire Strike系のテスト結果では、Fire Strike Extremeが2667、Fire Strikeが5559という結果になった。
最高解像度のFire Strike Ultraは標準設定では、グラフィックスメモリの関係でテストできない。ハイブリッドグラフィックスモードでは、Fire Strikeの結果は5538と若干低い数字になっている。DirectX 10相当のグラフィックス性能を計測するSky Diverでは16797、Cloud Gateが19905、Ice Stormが61201となっている。ゲーミングPC並みとはいかないものの、カジュアルゲーミングや画像編集ソフトの処理には十分対応できる性能がある。
次にゲームベンチであるファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークを計測してみた。フルスクリーンのDirectX 11モード「最高品質」(解像度1920×1080ピクセル)という設定で、固定状態のスコアは6455で「とても快適」という結果になった。ゲーム用としてもまずまずの性能といえるだろう。
最後にストレージ性能のテストを行うCrystalDiskMarkの結果。本製品はシステムストレージにSSDを搭載している。接続方式はSerialATA 3.0だ。結果はシーケンシャルリードが550MB/秒、ライトが438.1MB/秒となった。BTOメニューでも搭載ストレージは明記されていないため変わる可能性はあるが、今回の試用機に搭載されていたのはWestern Digital製の「WDS240G1G0A」だった。SerialATA接続の中では高速な部類に入る製品である。なお、写真現像などを大量に行う場合は、NVMe対応ストレージをデータ用に搭載するのがおすすめだ。
本製品はDAIVシリーズの中ではローエンドからミドルレンジクラスに当たる。10万円台前半と比較的手の出しやすい価格で、コストパフォーマンスは高い。CPUやGPUに関しては、標準構成でも必要十分な性能を持つ。
BTOでカスタマイズするポイントとしては、メモリと追加ストレージをあげておきたい。特にクリエイター用途として本製品を使用する場合は、メモリを予算の範囲でできるだけ増設しておくことをおすすめする。16GBに増設した場合でも追加費用は8800円ほどですむ。また、写真を大量に現像するような用途や動画の編集で使う場合は、データ用の追加ストレージを確保しておくと重宝するはずだ。DAIVブランドに加わった14型の「DAIV-NG4500」シリーズは、クリエイター用途に向いているのはもちろん、BTOカスタマイズ前提のベースモデルとしても優れたノートPCと言える。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
マウスコンピューターの関連製品の記事を読みたい方はこちらへ
→【PR】PC USER特設ページ「mouse station」
関連記事
- 超絶コスパのゲーミングマシン「NEXTGEAR-MICRO im570」
マウスコンピューターのNEXTGEAR-MICROは、同社ゲーミングブランドG-Tuneの中でもコンパクトなミニタワー型ボディを採用するシリーズだ。最新CPUを搭載した評価機の性能をチェックしよう。 - 15.6型ノートPCが3万円台!? 「乃木坂46 CM限定モデル」はどれだけ使えるのか
Braswellか……よし、試そう。 - 10万円の予算で買うなら快適&高コスパのミニタワー型モデル「LUV MACHINES iG」
マウスコンピューターのLUV MACHINES iGシリーズは、コンパクトなミニタワー型のデスクトップPCだ。ラインアップやカスタマイズの選択肢が豊富で、コスパも高い! - ノートでゲームするならGTX 1070搭載モデルに注目!! 「NEXTGEAR-NOTE i5720」実力検証
Pascal世代のGPUでは電力効率が大幅にアップし、型番末尾に「M」がつかなくなったノートPC向けGPUは進化が強烈だ。GeForce GTX 1070を搭載したNEXTGEAR i5720の実力をチェックしよう。 - 4KゲームもVRも! TITAN Xを搭載した爆速ゲーミングマシン「NEXTGEAR i650PA7-SP5」
速っ! - 俺より弱い奴に会いに行く! 格ゲー対戦に助っ人を呼んで一方的にボコろうと思ったら、なぜか相手が世界最強だった
何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのか分からなかった。 - 俺より弱い奴に会いに行く! PCゲームブランドの担当者は本当にゲームがうまいのか試してみた
負けられない戦いがそこにある。 - 4コアCPU+240GB SSD搭載モバイルノートが4万4800円!? いろんな意味で大丈夫か?
クアッドコアCPUと240GB SSDを搭載する11.6型モバイルPCが税込みで5万円を切る価格、と聞いたら「それって安くない?」と思うのは当然。もちろんからくりはあるのだが……。 - 真に快適なゲームマシンとは? その答えは「ダブル水冷」かもしれない
「ゲームをバリバリ楽しめる高性能なPCが欲しい」「しかも放熱がしっかりしていて動作音が静かなPCが欲しい」――だったらG-Tuneのダブル水冷モデルに注目だ。 - GTX 1060搭載でコスパ抜群!! 持ち運べるゲーミングデスクトップ「LITTLEGEAR」の魅力がすごいよ
ゲームが快適に遊べる最新パーツをコンパクトなケースに詰め込んだ「LITTLEGEAR i310」シリーズは、ゲーマー注目の一台だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.