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“美しすぎるモバイルPC”が第8世代Coreで進化 「HP Spectre 13」実力検証(3/4 ページ)

日本HPから登場した「HP Spectre 13」は造形美と機能美を追求をしたモバイルノートPCだ。第8世代CoreやThunderbolt 3など先進技術を盛り込み“美しすぎるノート”が生まれ変わった。

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第8世代Coreと高速PCI Express SSDを採用

 CPUには、第8世代CoreのモバイルノートPC向けのUシリーズ(TDP 15W)を採用する。パフォーマンスモデルはCore i7-8550U、スタンダードモデルはCore i5-8250Uだ。

CPUはCore i5-8250Uを搭載する

 この第8世代Coreは開発コード名「Kaby Lake R」で知られるが、CPUのコア(メインとなる演算を行う部分)が従来比2倍の4つに増え、パフォーマンスが向上している。

 メモリは8GB、ストレージはPCI Express SSDを256GB搭載。評価機のSSDはSamsungのPM961(MZVLW256HEHP-000H1)が採用されていた。2016〜2017年発売のモデルでは採用例の多いTLCモデルで、シーケンシャルリード1800MB/s、シーケンシャルライト1100MB/sというスペックだ。

評価機のSSDはSamsung PM961が搭載されていた。CrystalDiskMark 6.0.0でも公称値に近い優秀なスコアが出ている

先代UシリーズのCore i7を上回るパフォーマンス

 ベンチマークテストの結果を掲載する。クアッドコアのCore i5-8250Uのパフォーマンスをどれだけ引き出せているかが注目だ。

 CPU性能の目安になるCINEBENCH R15と、アプリケーションベースで総合性能を見るPCMark 10のスコアは、第7世代のCore i7(Core i7-7500U)を搭載した同社のElitebook x360 1020 G2の結果も掲載した。

CINEBENCH R15のスコア。左がHP Spectre 13、右がHP Elitebook x360 1020 G2

PCMark 10のスコア。左がHP Spectre 13、右がHP Elitebook x360 1020 G2

 どちらも前世代とはいえ格上のCore i7を搭載したElitebook x360 1020 G2を上回るスコアを出している。ただ、圧倒的というほどではなく、先代のCore i7-7700HQ(TDP45ワット)搭載機などのイメージからすると無難なスコアだ。IntelのCPUは、Turbo Boostによってあらかじめ設定されたTDPや温度の制限範囲内で周波数を上げて動作するため、その制限によってあまり高い周波数で動作しないのだろう。

3DMark FireStrikeのスコア

FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマークのスコア(1280×720、標準品質、ウインドウモード)

 クリエイティブツールのテストはSurface Book 2(Core i7-8650U、GeForce GTX1050)と比較したが、高負荷な内容ほど大きく差を付けられている。もっとも、Surface Book 2は1.6kg以上あり、スペックもより高いので仕方がないところではあるだろう。

Adobe Lightroom Classic CCでカタログ内の100枚のRAWデータ(ニコンD810)を、共通の現像設定(ホワイトバランス自動、レンズ補正)でJPEGに書き出すのにかかった時間

Adobe Photoshop CCでのバッチ処理。RAWデータを開き、レンズ補正、ノイズの低減、スマートシャープといったフィルタをかけ、回転、切り抜きといった処理を10枚連続で行うのにかかった時間

Adobe Premiere Pro CCでのプロジェクト書き出し(エンコード)時間。7つの4Kクリップをエフェクトで繋ぎ、H.264のMP4ファイルへ出力するのにかかった時間

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