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“美しすぎるモバイルPC”が第8世代Coreで進化 「HP Spectre 13」実力検証(4/4 ページ)

日本HPから登場した「HP Spectre 13」は造形美と機能美を追求をしたモバイルノートPCだ。第8世代CoreやThunderbolt 3など先進技術を盛り込み“美しすぎるノート”が生まれ変わった。

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穏やかな動作音で不快な発熱もない使い勝手重視のチューニング

 標準の電源プラン「HP推奨」では、バッテリー駆動時の液晶ディスプレイの輝度は70%とされていた。目視の印象からしても妥当な設定と思われるためその条件で計測した。bbench 1.01(海人氏・作)を利用し、10秒間隔でテキスト入力、60秒間隔でWebサイト巡回(10サイト)という条件でテストしたが、残り20%までで7時間2分、残り8%まで8時間1分動作した。公称値の11時間15分には及ばなかったものの、十分な駆動時間だろう。

 動作音もアイドル時や低負荷時は静かだ。FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマークやAdobe Premiere Pro CCのエンコードなどの高負荷時にはファンの音がするが、トーンは抑えられており、うるさくは感じなかった。高負荷時のボディーの表面温度の上昇は奥側が中心で、温度自体も最高で42.1℃で、キーボードやパームレストにはほとんど伝わってこない。

FLIOR ONEで撮影したAdobe Premiere Pro CCテスト終盤(H.264)のサーモグラフィ

正面5cmの距離から測定した動作音
暗騒音: 33.1dB
アイドル時: 34.2dB
低負荷時: 34.8dB
FFベンチ実行時: 39.7dB

まとめ:美しいデザインと先進性――モバイルノートPCの有力候補

 ベンチマークテストの結果は、クアッドコアCPUのハイパワーなイメージを期待すると少し違っており、写真や動画編集などに高負荷でゴリゴリと運用する用途には向かないだろう。

 それでも日常操作中心に、前世代の(Uシリーズの)Core i7搭載機を上回るパフォーマンスはしっかり発揮できている。日常操作を中心に快適なパフォーマンスを確保したうえで、Turbo Boostで早めに周波数の上昇を制限することで温度上昇を防ぎ、穏やかな動作音も実現している。デザインや先進性といった付加価値もあり、最新世代モバイルノートPCの有力な選択肢の1つであることは間違いない。

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