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人気プロ絵師による「Cintiq Pro 24」完全レビュー(1/7 ページ)

プロ向け液晶タブレットの大本命「Cintiq Pro 24」を人気イラストレーターのrefeia先生がガチでレビュー。その完成度に迫る。

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 こんにちは、イラストレーターのrefeiaです。

 今回はワコムから発売された新型液晶タブレット「Cintiq Pro 24」のレビューを担当させていただくことになりました。Cintiq Pro 24は、約1年前に発売されていた13型、16型に続く、現行世代初の大型Cintiqです。


プロイラストレーターのrefeia先生がCintiq Pro 24を試す

 中でも「Cintiq Pro 16」は、15.6型という小型サイズながら4Kパネルを採用しており、最近の高ppiディスプレイの中でも特に解像度が高く、表示品質は極上でした。一方で、液晶タブレットとしては小型だったことや、4K表示ができる条件がPC本体からUSB Type-Cで直接映像入力した場合のみという、性能を発揮するための環境構築の難しさから、気持ち良く突撃するには若干勇気がいる製品です。


Cintiq Pro 16です。2017年3月に、13型と同時に発売され、入力ポートや解像度などの挑戦的な仕様で大きな話題になりました

 今回レビューするCintiq Pro 24は、先行の16型を見て多くの方が想像した「当然大型のCintiq Pro出るよね」「当然4Kよね」「当然USB Type-Cのみってことにはならないよね……?(やや不安)」という願望をそのまま体現したような製品です。これがその通りにできていて、特別困ることがなければ、液晶タブレットの「大本命」そのものです。

 というわけで、大本命の実力を確かめていきましょう。

まずは外観をチェック

 Cintiq Pro 24は、「Cintiq 27QHD」からの、シンプルで美しいスタイルが継続されています。内蔵のスタンドを寝かせた状態では少しだけ傾斜していて、スタンドを立てた状態では20度傾斜した状態になります。


Cintiq Pro 24の内蔵スタンドを立てて置いた状態

 20度の傾斜は自然で、多くの人が描きやすい角度だと思います。ただし、個人的には作業中に長時間、前傾姿勢を保ちづづけると肩と首が爆発するので、普段の制作では少しだけ描きづらいのを我慢して、だいぶ立てて使用しています。なので、そのままでは自分がよく使う角度にすることはできません。

 5月発売予定の「Wacom Ergo Stand」を取り付けると、角度だけでなく高さや机に対する設置位置まで、かなり自由にすることができます。純正の使い勝手の中で設置のスタイルを調節したいならば、Ergo Standは必須だと思います。


別売のWacom Ergo Stand

 ところで、本体裏の下側にはゴムより少し硬く、滑りにくい素材のカバーがついていて、そこに2つの突起があります。本体を傾けていくと、45度ぐらいまではこの突起がデスクに接触していて、本体のプラスチック部分が机に擦れないようです。勝手に設置を工夫するときに役立つでしょうか。


ゴムのような素材の突起があり、45度ぐらいまでは机にグリップする

 次にコネクター類を見ていきましょう。本体裏のパネルを外すと、電源入力端子、タブレット信号用のUSB 端子が1つ、ExpressKey Remote受信機用のUSB端子が1つ、映像入力としてUSB Type-C、HDMI、DisplayPortが各1つずつあります。

 そして、本体側面上部にUSB端子が左右2つずつ、SDメモリーカードリーダーとヘッドフォン端子も左右にあります。手元で何かをつなげたり、カード内のファイルを転送したりしたいときに非常に便利ですが、ケーブルを差して常用するには見苦しい位置なのが悩ましいところですね。


▲マークはUSB端子がある場所。背面のUSBの1つにはあらかじめExpreesKey Remoteの受信機が装着されている
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