IKEAのスマート電球をAmazon Echo Plusで音声操作して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はPhilipsの「Hue」と同じくZigBeeプロトコルで調光などの操作が行えるIKEAのスマート電球「TRÅDFRI」をEcho Plusで使ってみたい。
Amazonのスマートスピーカー「Echo Plus」に搭載されているスマートホームハブ機能は、ZigBeeという通信プロトコルで動作する。このプロトコルを使った製品としてはPhilipsのスマート電球「Hue」がよく知られており、これを用いることで、ブリッジを経由することなく電球とEcho Plusをダイレクトに接続できる。
ZigBeeはBluetoothよりも通信速度が遅いものの低消費電力が特徴で、通信規格としては歴史はそこそこ長いのだが、対応製品の数はお世辞にも多くない。とはいえHue以外に対応製品が一切ないわけではなく、探せばちらほらと見つかる。
今回紹介するIKEAのスマート照明シリーズもその1つで、PhilipsのHueよりも安価にEcho Plusからコントロール可能な照明システムを構築できる。早速その特徴をチェックしてみよう。
Echo Plusと組み合わせて使用できるスマート電球
IKEAの「TRÅDFRI」(トロードフリ)は、同社オリジナルのスマート照明シリーズだ。スマート電球を中心にリモコンやセンサーとのセットなど複数製品が用意されているが、いずれもHueと同じくZigBee規格での通信が行えるので、Echo Plusと組み合わせて使用できる。今回購入したのは、リモコンが付いた2999円(税込)のモデルだ。

電球はPSE(電気用品安全法)マークもきちんと取得しており、本体にも日本語による注意書きがある。なおZigBee規格の製品だと明記されているのは付属の説明書(リモコン)と店頭配布のカタログのみで、パッケージにも記載はない
使い方はHueと全く同じ
接続方法はHueと全く同じで、電球をライト本体に取り付け、電源をオンにした状態で検索することで、スマートフォンのAlexaアプリにあるスマートホームの項目に「何番目のライト」という名称が表示される。後は名前を任意で変更して使用すればよい。
ちなみに筆者宅はHueも導入しており、こちらはHueブリッジ経由で接続しているが、Hueブリッジの電源が入ったままだと検出がうまくいかず、Hueブリッジの電源を一時的にオフにすることで初めて検出に成功した。またEcho Plusから「Alexa、デバイスを探して」で検出しようとしても失敗するため、アプリから検出を行っている。この辺り、挙動がやや不透明なところはある。


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