第2世代「Ryzen Threadripper」は最大32コア・64スレッド 2018年第3四半期に投入
AMDは最大32コア・64スレッドを実現した第2世代「Ryzen Threadripper」を2018年第3四半期(7月〜9月)に投入する。
AMDは6月6日、台北市内のホテルにおいて記者発表会を開催し、2018年第3四半期(7月〜9月)に市場投入を予定しているハイエンドデスクトップ向けCPU「第2世代Ryzen Threadripper」に32コア・64スレッドモデルを用意すると発表した。
また、あわせて7nmプロセスで製造されるGPU“Vega”のデモを披露するとともに、同じく7nmプロセスを利用するEPYC(サーバプロセッサ)が同社の研究開発部門で検証中であり、2018年第2四半期に顧客向けサンプルの供給を開始するという。2019年に正式な製品を投入をする計画だ。
第2世代のRyzen Threadripperは、12nm FinFETプロセスルールで製造されるZen+コアを4つ搭載し、最大32コア・64スレッドを実現。ただし、そのプラットフォームは現行のSocket TR4が採用され、現行マザーボードとの互換性も保たれる。市場投入時期は2018年第3四半期が予定されている。
一方、7nmプロセスを採用する第2世代のVega搭載製品は、HPCシステム向けに展開されるRadeon Instinctが先行する。今回の発表会で判明した仕様は、32GBのHBM2メモリを搭載し、ハードウェア仮想化技術をサポートすること。そして、マルチGPU性能を加速すべく、Infinity Fablicをベースとした高速インターコネクトにも対応することだ。ただし、その詳細は明らかにされていない。
なお、同社のリサ・スーCEOは、この7nm版Vegaの顧客向けサンプル出荷は既にスタートしており、2018年後半に市場投入する予定であること、そして、同GPUをRadeon向けにも展開する意向も示した。
また、2018年8月に発表され、データセンターやサーバ市場への採用を着実に増やしているEPYCについては、顧客からの要望を受けて、7nmプロセスルールで製造される次世代アーキテクチャ“Zen2”コアを採用した製品へ移行することで、さらなる市場拡大を図りたい考えだ。
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