「Core i7-8086K」搭載マシンの実力は? マウスが5GHz駆動をデモ
COMPUTEX Taipeiが開催されている台北のマウスコンピューター台湾事務所で「Core i7-8086K Limited Edition」を搭載する同社ゲーミングPC「G-Tune」のデモが行われた。
既報の通り、Intelは6月6日のCOMPUTEX Taipei 2018における基調講演で、Intel 8086プロセッサ発売40周年を記念した「Core i7-8086K Limited Edition」(以下、Core i7-8086K)を発表した。
6コア・12スレッドという点では、現行の第8世代Core i7と同じだが、Turbo Boost時の最大クロックが5GHzに設定されており、ついに4GHzの世界から5GHzの世界へ突入した。
さて、デモ機は最初から用意されていたわけではなく、その場で組み立てて行われたとのこと。そのため、ケース内部のケーブル配線などは時間の都合上、間に合っていない。実際の製品ではキレイにまとめられて出荷されるので、ご安心いただきたい。
デモ機の構成は、同社ゲーミングPCの中でもハイエンドの「MASTERPIECE」シリーズをベースにCore i7-8086Kを搭載。CPUの冷却方法は水冷だ。Turbo Boostは冷却に余裕があればあるほど効くため、5GHzに突入したCore i7-8086Kにはちょうどよいだろう。MASTERPIECEのラジエーターの配置にも注目だ。
CPU-Zから確認してみると、確かに倍率はx50、CPU-Zが取得する動作クロックでも負荷時に5GHz(5000.00〜5001.20MHz前後)という値が出ていた。L3キャッシュも12MBで、これは第8世代Core i7と同じ。CPU-Z内蔵のベンチマークでは、Single Thread時で576.9、Multi Thread時で3987.4だ。
その他、CINEBENCH R15では、CPUスコアが1524cb、CPU(Single Core)スコアが215cbだった。筆者が以前計測したCore i7-8700KのCINEBENCH R15のスコアと比べると、CPUは1416から1524にアップ、CPU(Single Core)は201から215にアップしている。Core i7-8700Kは定格が3.7GHz、Turbo Boost時が4.7GHzだったため、300MHz引き上げられた分のスコアアップは確実に出ている。特にシングルスレッド時のパフォーマンスがCore i7-8086Kの真骨頂だろう。
「CPUはクロックだよ兄貴!」というシングルスレッド重視の方は、ついに登場した5GHz台のPC向けCPUのパフォーマンスを是非体感してほしい。Core i7-8086K Limited Editionの店頭流通量はそこまで多くはないだろうと聞く。
もちろん、G-TuneのCore i7-8086K搭載モデルも、CPUが売り切れ次第終了とのことだが、他の手段よりも確実性が高い。ボーナスシーンズにあわせてPCの買い替えを検討しているのなら、G-Tuneを選んでしまうのも手だ。
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