長野が舞台のフォトコンテスト、夏はスマホで撮った写真も解禁(1/2 ページ)
マウスコンピューターが主催するフォトコンテスト「世界級リゾートへようこそ。山の信州」(春)の表彰式が行われ、3作品がグランプリに輝いた。
マウスコンピューターは、銀座にある長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」にて「世界級リゾートへようこそ。山の信州」フォトコンテストの表彰式を行った。
「世界級リゾートへようこそ。山の信州」は、マウスコンピューターの製造拠点のある長野県を題材としたフォトコンテストで、春のコンテストは2018年3月20日〜5月21日の期間、応募を受け付けていた。「癒し」「アウトドア」「歴史・文化」「食」という4つのテーマで、それぞれにグランプリ作品と、準グランプリ作品、入選作品を設けていた。
また、このコンテストは信州DC(ディスティネーションキャンペーン)を開催する「信州キャンペーン実行委員会」との共催となり、受賞作品は同キャンペーン公式サイト上での掲載や、長野県および信州キャンペーンにおける各種PR素材として用いられる他、長野県庁での掲示や、マウスコンピューター製品でのスクリーンセーバーとして使用される。
フォトコンテストの総括を語ったのは信州出身の写真家である秦達夫氏。今回のフォトコンテストについて、同氏は少し面白い考察をしている。
同氏は写真家としてさまざまなフォトイベントの審査員もしているとのことだが、常々、そうしたコンテストでは写真家の応募が多く、撮影テクニックを駆使し、どうしたら入賞できるかと考えた作品が集まるのだそうだ。
しかし「今回もそうした作品を想像していたが、実はそういうことはなく、もっと長野県の深いところを見ようとして写真を撮っている姿がたくさんあった」と述べている。
そんなコンテスト応募作品の中から今回グランプリの受賞作品が紹介された。アウトドア部門でグランプリを受賞したのは片平和生さんの「新緑の白駒池」。岩壁の上から白駒池とその周囲に青々と茂る森を写した作品だ。山が大好きという和生さんは、「偶然このコンテストのことを知り長野の魅力を世界に伝えたいと応募してみた。これからも写真を見た方が一人でも長野に来てみたいと思うことがあれば幸いだ」と述べた。
歴史・文化部門でグランプリを受賞したのは福嶋良晶さんの「なごり雪」。ライトアップされた松本城に降る春の雪を収めた作品だ。松本市在住という良晶さんは「毎日松本城を見る生活のなかで、松本の良さを知ってほしいという思いで応募した」と話す。撮影したのはちょうど春分の日で、冬でも降雪の少ない松本市街では珍しく雪の降ったチャンスに慌てて撮影に出かけたのだそうだ。
「癒し」部門でグランプリを受賞したのはfummyflyさんの「春、霞む、御嶽山」。fummyflyさんは残念ながら同日は都合が合わず参加できなかったので代わりに長野県 観光部部長の熊谷晃氏が解説した。写真の奥で噴煙を上げるのは御嶽山。手前のベンチにたたずむ老夫婦に見えるのは実は案山子(かかし)だそうだ。
この写真には皆おどろいたそう。「かかしなのにこれほど人間味があって癒やされる。そしてそれが山とのコントラストで見事に描かれている。あんなふうに生きてみたいな」との思いが入賞に選ばれた理由だそうだ。熊谷晃氏は、「この作品のように信州の至る所に2人で、あるいは友人たちと楽しめる場所がある。たくさん探していただければと思います」と述べた。
このグランプリ3作品に加え、入賞した作品たちは6月25日26日の期間、銀座NAGANOにて展示され、7月からは長野県の施設に展示される予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.