レビュー
ついに来た次世代GPU! 「GeForce RTX 2080 Ti」「同2080」の性能を確かめる(6/6 ページ)
新機能は期待できるがコスパは悪い? 「GeForce RTX 2080 Ti」および「GeForce RTX 2080 」の性能をベンチマークテストで明らかにしていこう。
価格差は新機能の分? 性能と新機能を求めるならアリ
RTX 2000シリーズのパフォーマンスは、長らく待ったかいがあるというもの。RTX 2080 Tiはコンシューマー向けGPUで最高のフレームレートが得られる。RTX 2080も、パフォーマンスではGTX 1080 Tiよりも高いスコアを出したものが多かった。
ただし、RT Coreについては実タイトルでのテストが間に合わず、DLSSについてもより多くのタイトルでの結果を見なければ判断できる状態にない。性能の100%を見れたわけではない。
その上で、価格的な面では厳しいと言わざるを得ない。確かに次世代のパフォーマンスを求めるならば、RTX 2000シリーズはアリだ。RT CoreやDLSSに期待する人も検討する価値はある。ただ、投資額は大きい。
RTX 2080 Tiは10万円台後半から20万円近い。RTX 2080でも10万円を大きく超えており、コスパ重視なら8万円まで値下がりしたGTX 1080 Tiの方が気になるだろう。ただし、GTX 1080 Tiでは今後登場するだろうRT Coreを利用したグラフィック、DLSSを利用した高画質化機能は利用できない。価格差はその分だ。このあたりをよく検討したい。
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