2020年までにWindows 7からの完全移行が予定されている、Windows 10。モダンなUIや通知機能、仮想デスクトップなどさまざまな点でWindows 7からアップデートされているが、時折“厄介事”も起こしてくれる。
その“厄介事”は、時に「プレゼン中」に起きる。いざこれからプレゼンするぞとPCを開いたらWindows Updateが始まってPCが再起動し、しばらく使えなくなってしまったり、調子良くプレゼンしている時にSlackやFacebook、LINEなどのSNSからプライベートなメッセージが来て大画面に表示されてしまったり……。
そんな失敗を防げる、プレゼン前にチェックしておきたいWindows 10の設定を紹介する。
「アクティブ時間」でWindows Update再起動防止
定期的に降ってくるWindows Updateは、Windows 7では手動で更新タイミングを選べたのに対し、Windows 10ではほぼ自動で更新・再起動するようになっている。ユーザーが特に意識をしなくてもOSやセキュリティを最新に保てるのが魅力だが、裏を返せば「ユーザーの意図しないタイミングで再起動がかかる」ということでもある。
予期せぬ再起動を防ぐため、Windows Updateの設定画面には「アクティブ時間」という項目が設けられている。デフォルトでは「8時〜17時」がアクティブ時間として設定されているため、この時間内に勝手に再起動することはないのだが、職種によっては午後5時以降にプレゼンする機会もあるだろう。デフォルト設定のまま放置していると、午後5時以降に仕事中でも再起動がかかる恐れがある。アクティブ時間の設定を見直して、困ったタイミングで再起動が起きないように設定し直しておこう。もちろん、小まめに再起動することでWindows Updateを早めに適用しておくことも有効だ。
プライベートなメッセージを衆目にさらさないために
Windows 10では、さまざまなアプリから新着メッセージなどの通知を受け取れる。リアルタイムで通知を確認できるが、通知は右下にポップアップで表示されるため、プレゼン中にプライベートなメッセージを衆目にさらしてしまうのではないかと不安に思う人もいるのではないだろうか。
Windows 10の「April 2018 Update」から、通知を制御できる「集中モード」が追加されている。これを活用して、うまく通知表示をコントロールしよう。
Windowsキー+Aを押してアクションセンターを出すと、クイックアクションの一覧に「集中モード」がある。デフォルトではオフの状態だが、クリックしていくと順に「重要な通知のみ」→「アラームのみ」→「オフ」と切り替わる。
「重要な通知のみ」では、「設定」内の「システム」→「集中モード」から選んだ通知のみを許可するモードになる。さらに、詳細設定で「次の時間帯(指定)」「ディスプレイを複製しているとき」「ゲームをしているとき」「自宅にいるとき」といった条件で集中モードを自動的にオンにすることもできる。
「ディスプレイを複製しているとき」はデフォルトで集中モードがオンになっているため、プレゼンの際には問題がなさそうにも思える。しかし、普段デュアルディスプレイで作業していて、かつ外部ディスプレイ側をメインディスプレイにしている場合は注意が必要だ。ディスプレイ拡張を使ってプレゼンする場合は集中モードの自動制御が効かない上、プレゼンで映す側のディスプレイがメインとなっているとメインディスプレイであるプレゼン画面に通知が表示されてしまう。このような時は、クイックアクションから手動で集中モードをオンにするのがいいだろう。
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